自分に自信がない

今、私は日本以外のどこかの国のどこかのスタバで、これを書いている。

明日までに終わらさなければならないデザインがあるのだが、全く持って自分のデザインに自信がもてない。

デザインの方向性自体は悪くないしコンセプトも決めた。

ただ、どこか何かが欠けている気がしてならないのだ。

うまく言えないが、デザインとしての深みのようなものだ。

食事でいう旨味のようなもの。

全体的な印象は悪くないが、どこか面白みにかける。

それが何でどうしたらいいのかわからない。

悩み始めて早数時間。

軽い抜毛症があるので、物理的な意味でそろそろ禿げそうだ。

いつだってそうなのだ。

作りたいデザインを頭の中で思い描くのは楽しい。

だが、それを実際に作り始めて、最初に会った自信は喪失していく。

おそらくデザイナーとしてツールを使いこなせていないことが一つの原因であろう。

経験が浅いのでこれはある程度仕方のないことだ。

しかし、試行錯誤を繰り返すうちに、始めの頃に見えていたゴールがぼやけていく。

自分が何を作りたくてどうしたかったのかわからなくなっていく。

そうして、気づいた頃には迷子になっている。

ここからどこへ次の一歩を踏み出せばいいのかわからない。

動けない。

時間だけがすぎていく。

昔から自己肯定感が低い人間であったと思う。

別に家庭環境は悪くない。

人並みに愛されて育ったと思う。

ただ、自分をあまりに客観視できすぎてしまったのだ。

人にいくら褒められようと、自分ができていないことがわかってしまう。

おそらく自分で自分を認めてあげられなければ、自分のこの孤独は埋められないのだ。

自分の内面にのみ影響を与える完璧主義者の存在。

それがいつだって自分を蝕んできた。

今こうして文章を書いているときも。

そしてその完璧主義者は、他人からの評価を恐れている。

いや、そうではない。

他人からの評価ではない、他人の作品を見てそれが自分より優れていると認めなければならないことを恐れている。

そして、他人の作品が優れていると認めることは、いとも簡単に起こる。

客観視に長けたもう一人の自分の存在。

客観視に長けた自分と、完璧主義者の自分が、内部衝突を起こしている。

それが今の自分の精神状態。

両者は最高のバランスでタンデムの両輪をなしている。

最高で最悪だ。

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