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日記 公園で1日の長さについて考える

近所の公園はとても広い
どれくらい広いかといえば
100人が別々の遊びをしながら共存できる
それくらいに広い

散歩を日課としている私は
そんな公園に集まる人々を見かける機会も多い
顔馴染みができる予感が一切ないあたり
都会的な公園なのだと思う

夕暮れ時
羅針盤の上にたむろする高校生の男女数組
天体観測を始めようと準備する夫婦
ジョギングに一心不乱な青年、帰路につく家族

懐かしい気持ちが溢れてくる
いまここに人生の幸せの全てが集まっている
そんな感覚さえ湧いてくる
この光景は一瞬のものだと知っているはずなのに

昨日の公園は違う景色が広がっていた
明日の公園も今日の痕跡すら残さないだろう
夜露が芝生を濡らすほど長い公園の夜が
その日の出来事を洗い流してしまう

それが1日という時間の長さ
毎日の出来事のささやかさ
日々の暮らしの尊さ
そんなことを考えていた

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