応援とは

偉そうなタイトルである。
お前なんかが応援を語るなと各方面から聞こえてきそうだが、そこはどっこい柔道家なので人の声を無視することには慣れている。

愛媛FCは5月未勝利、結果だけにフォーカスすると頑張りどころでしかない。
チームの頑張りどころはサポーターの頑張りどころなのである。
なので頭の中を整理する意味でも「えむたくんなりの応援」を語ってみたいと思う。

あくまでも個人の意見であり、ゴール裏及びU.E.C.N.の総意ではないことは明記しておく。

何故ゴール裏のど真ん中で応援するのか

応援には色んな形がある。
課金をすることも応援だし、スタジアムに足を運びバックやメインで飲食を楽しみながら観戦をし、時に手拍子をしたりチャントを口ずさむことも応援だ。
選手の頑張りをカメラで撮ることも「人に見られてナンボ」のプロの世界では応援に分類されるのかもしれない。

色んな選択肢がある中で自分はゴール裏のど真ん中で応援することを選択している。

理由は大きく2つ。
1つはあのライブハウスの様な非日常の空間が楽しいから。
もう1つは「応援は熱量の波及」だと考えている自分にとって、「クラブを、チームを応援する熱量」を表現するにはあの場所が最適であり、常にそういう場所にしたいと思っているからだ。

これは先人達がそういう場所を作ってきてくれて、そのフォーマットに乗っからせてもらった以上は守りたいという意味合いもある。

自分の中の大前提がある。
「ピッチで戦う選手のために応援して、スタジアムにいる仲間たちと感情を共有して勝ちたい」

たまに見かける「承認欲求のために応援する人」や「自分の正義を押し付けるだけの人」を見ると全否定したくなる。

「他人と熱量を共有する」ことが応援行動であり、時には折れながら空間を作ることも大切だから。

2024シーズンのゴール裏の変化

さて。
今年のゴール裏は、誰が見ても大きく変わった点が1つある。

中心部の上段部へのアプローチだ。

若い子たちが中心になって上段部を盛り上げてくれたおかげで、立ち見のサポーターが増えて手拍子や声量も増えた。

マンパワーが足りず、半ば諦めていた数年来の課題を2歩、3歩動かしてくれた。
棲み分けで言うと「応援の空気を感じながら座って試合が見たい人」が多いであろう空間を変えたのは行動力の賜物。

需要の発掘に成功したとも言えるゴール裏上段部。
これからどんな空間になるのか、少しの不安もありながらワクワクしている。

誰かとやるから感情を共有出来る

先程の項で「マンパワーが足りず」「若い子たちが中心となって」と書いたのは、逆に言うと俺の周りだけでは出来なかったと言うことでもある。

そう、応援は1人では出来ない。

何事もそうだけど1人で出来ることなんてたかがしれている。
精々、手と足を伸ばした範囲が精一杯。
極論を言うならトラメガ1人だけ、太鼓1人だけでは応援は成立しない。
呼応する仲間がいてこそだ。

人は思い上がり勘違いをする生き物だ。
勝負事になると尚更だ。
柔道でも応援でもこんな人間を散々見てきた。

「俺はやっているのに、お前はやっていない!」
「お前が足りないから負けたんだ!」

やってるやってないは自分で決めることではなくて第三者が決めることだ。
他責では何も生まれない。

応援で言うならば
「俺が跳べてないから、俺の声量が足りてないからこの人を巻き込めていない。」
と考える方が次に繋がるし、ずっと楽しいと思う。

他人の行動を責め立てて修正なんておこがましいこと。

全員で楽しいと悔しいを共有するからこそスタジアムは特別なのでは?
そこを他人任せでは心は動かないと思っている。

原動力はずっと1人で生きていないこと

仲間と何かをするから楽しいし大きな熱量を生む。

これが抜け落ちると大きな渦は生まれないとずっと思っている。
同心円のように真ん中から熱量を高めて外へ外へ波及。
これがスタジアムの雰囲気を作る大きなファクターだと思っている。

否定では何も生まれない。
特に身内の人間は一番の理解者であるべきで、そこと手を握れなければ大事は成し遂げられない。

目の前の人間を巻き込めているか?
他人のせいにしてないか?
共に歩いてくれる仲間を大切にしているか?

ここは全愛媛FCサポーターと曲げずに共有したい。

ここからは鬼門の三ツ沢で横浜FC、実は苦手の伝統の一戦の水戸様。
そしてシーズンの半分が終われば、どんなチームでも対策してきてどんどん戦いは厳しくなる。

でも。
苦しい時に逃げずに支えるのがサポーター。

愛媛FCに関わる全員で乗り越えて行こう。
ひたむきに戦う愛媛の男のために。

"ひとりで生きていないから
愛しさ込み上げるほどの「大切」に出会えたんじゃないか
こだわって生きると 今一度言い切るよ
原動力はずっと ひとりで生きていないこと"

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