音声の編集

気を取り直して録音

 オンデマンド教材用のスライドにつける音声の説明を一度録音してみて,そのあまりの情けなさに絶望したことについては以前書いた
 気を取り直して,少し声を張って,スライドの内容に合わせて一通り話して録音してみた。ボイスメモという,Macにプレインストールされているアクセサリーアプリケーションを使った。聞き直してみたが,前のときのようなボソボソ感は少し薄れたか。これででき上がったファイルはMP4という形式で,このままでは使いづらいらしい。それで,ちょっと不安はあったが,Audio ConverterというサイトでこのファイルをMP3に変換した。
 それで,7分ちょっとの音声ファイルができた。こいつをPowerPointのスライドに貼りつけて,音声進行に合わせて文字を出していこうとしたが,これがすぐ行き詰まった。アニメーションで文字を出すときに,遅延時間が60秒までしか設定できないようなのだ。しゃべりながらときどきキーワードとなる単語を板書するというスタイルの授業を模擬的に体験させたいのだが,そのときどき板書というタイミングの設定が,このままではできない。音声をもっと細かく分割して,文字を出すのと交互にアニメーションを設定してやる必要がある。

GarageBandにも苦戦

 音声の編集をどうやってやろうか,と考えたときに,最初に思い浮かんだのがGarageBand。これもMacにはプレインストールされている。なぜこれを思い浮かべたかというと,私がずっと聞いてきたポッドキャスト番組「Apple News Radio ワンボタンの声」で,配信者の山村さんが,番組音声の編集をGarageBandでやっていると話していたことを何度か聞いたことがあったからだ。話題を分割したり,話の途中に挟まれる言いよどみの空白や「あー」とか「えーっと」とかいうような音声を適当にカットして聞きやすい音声にする作業に,このアプリは使えるらしい。
 GarageBandを起動して,音声のファイルをドラッグしてみたら簡単に読み込まれた。しかし,⌘Tで切れ目を入れてやって分割したり余計なところを刈り込んだりするというところまでいくのには,ちょっと時間がかかった。画面が2段になっていて,切れ目を入れるのは下の段で音声波形を見ながらやるのだが,余計な部分を取り除いたりするのには上の段で操作する必要がある。そこに気づいて,やっと操作がはかどった。
 ところが,この後,ちょっとびっくりするようなことがおきた。長い音声ファイルを細かいトピックごとに分割するのが目的である。あちこちはさみを入れて整えた音声データを「コピー」して,別ファイルを開いてペーストして,それを書き出そうというもくろみだった。ところが,別ファイルにペーストした途端,GarageBandが実に俊敏に落ちるのだ。何度繰り返してもペーストの瞬間に落ちる。たいして大きなデータではないのだが。
 結局,GarageBandのファイル(拡張子.band)をコピーしてやり,片方のファイルで惜しげなくトリミングしたデータを作った。再生してみたらまあまあいい感じ。
 しかし,これを「書き出す」のにどうしたらいいかわからないのには困った。普通そういう操作は「ファイル」のメニューに入っているものなのだが,GarageBandの「ファイル」メニューには「書き出す」というコマンドはまったく見当たらない。こういうときはググるに限る。検索して最初の方に出てきたサイトで,書き出すコマンドは「共有」メニューの中にあることを知って,何とかMP3での書き出しができた。
 しかし,これを繰り返しやっていくのは,作業としては結構面倒だ。
 さて,この調子で小分けにした音声をスライドにうまく埋め込めましたらお慰み,てなもんである。どんなことになるやら。

追記

 GarageBandを使うのなら,ボイスメモで録音したMP4ファイルのままでよいのかもしれない。これはまた次のときに試してみよう。

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