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遅延ののろい

1 やはり不調

 職場のiMac、また不調である。
 先週、Catalinaの追加アップデートというのがきて、そいつをかけてやったあとからの現象に思えるが、確信はない。
 とにかく、動作がいちいちとてつもなくのろい。
 文字入力も遅延とダブりと取りこぼし。
 ネットワークがらみの動作が「詰まっている」感じでほとんど使えない。
 しかしネットワークがダウンしているわけではなさそう。
 突如起動ディスクが一杯だというアラートが出るようになったので、見てみると隙間が3.1MBしかない。
(40MBのハードディスクドライブを8万円出して買った学生時代との隔たりを思いしばし感慨にふける)
 キャッシュを置く隙間もないのでは遅くなるのも道理なのかもしれないが、なぜ突然こんなことになってしまったのか。

2 起動しなくなる

 再起動しようとしても、起動していたアプリが軒並み「応答なし」で、一つ一つ強制終了をさせようとするがそれもすんなりいかず、しまいには再起動が終わらないまま無反応になる。
 電源ボタン長押しで強制的に電源オフ。少し間をおいて再起動。しかし起動画面のリンゴの下のプログレスバーが途中からなかなか進まなくなり、画面が切り替わったかと思ったら真っ黒な画面のままうんともすんとも言わない。
 まいったなあ。
 セーフブートも相変わらず無効なようだ。
 再起動をして、しばらくたって見てみると「さっきより微妙に進んだかなー」というくらいの変化しか見せないプログレスバーを脇目に、お茶を入れたり書類を見たりすることを繰り返す。
 結局あきらめて、帰宅。翌朝、見てみると、起動は終わっていて、ログイン画面が出ていた。早速ログインしようとするが、なぜかパスワードを受けつけない。また再起動をかけると、システムの終了にも再起動にも、またやたらと時間がかかる。そして,再起動から3時間たってもプログレスバーの表示のまま。
 これは何かの呪いなのか?
 とにかく本格的に使い物にならない。

3 悪あがき

 option+Dで起動してみる。以前も見たことのある、「メモリーモジュールに問題がある可能性」というアラート。あとはFirstAidかけても問題はなさそう。ディスクがとにかくパンパンで、OSの再インストールは不可能。
 command+option+Rで起動。プログレスバーが最後近くで凍結。数時間経っても変わらず。
 Tを押しながら起動。ターゲットモードだ。これはすぐに開始した。しかし接続する方法がないのでこれができても仕方がない。だいたい,突然パンパンになった内蔵ハードディスクドライブの大半を占めているなんだかわけのわからないデータ? ダークマター? を削除する方法がわからないし,そもそも削除していいものなのかどうかもわからない。

4 あきらめる

 というわけで,今週に入ってからは,iMacは机上の置物と化し,私物のMacBookAirを使って仕事を始めた。本当は私物でやるのはまずいんだが,担当者にたずねたら新しいパソコンを買うとしても数か月後だというふざけた返事が返ってきたので,背に腹は代えられない。
 このMacBookAirはOSがMojaveなので,そのお陰かプリンタの接続は割とすんなりいった。Catalinaにしないと使えないということになっていた常用アプリも,アップデートしたらなぜか使えてしまった。
 とりあえず,見込みの見えないiMacにこれ以上かかずらわって時間を使うのをやめた。やらなければならないことはいろいろあるのだ。

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