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さらば下心

会社員になると、会社のお金や会社(に捧げた自分)の時間で何かをするには、当たり前だけど理由がいる。いや、業務時間じゃなくても、みんなが残業してる中で早く帰って飲み会に参加するときも理由がいる。気がしてしまう。

興味のあるイベントに参加したいとき、個人的に会いたい人が来る交流会に行きたいとき、「面白そうだから行ってきます!」では行かせてもらえない。いや、行かせてくれるかもしれないが、周りの目が気になってなかなか素直に本音を口に出すのは難しい。親への言い訳とか、パートナーへの言い訳もそうかもしれない。

そんなとき、「(会社の利益につながる)こんな情報を得られる」とか、「こんな人への営業チャンスがある」とか、そういう建前を武器に出かけていく。すると、アリバイを作ろうと、建前に合わせた動きをしてしまう。そうしていつの間にか建前、すなわち会社に利益をもたらしたいとする下心、そのために自分を良く見せたいとする下心に乗っ取られ、自分の元々の興味がわからなくなってしまう。わからなくなっていたなと思う。しかしそんな人間に、相手も面白みを感じるわけはなく。

いまも会社員だけど、過去10年と比べてはるかにゆとりのある働き方をさせてもらう中で、いつの間にかそんな下心から解放されていたことに気づいた最近。

好奇心のままに動き、話してみたかった人と話し、自分が楽しいと思うことを共有し。測れる利益につながっているものはなく、流行りの「タイパ」には逆行。でもより多くを得られるようになった気持ちで嬉しいこの頃。私は元気です!

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