卒延薬学生の現役1年振り返り

今年1年間の勉強状況について、書き残しておきたいと思います。


〜9月(講義開始前)

私の大学は9月中旬から卒業試験に向けた講義が始まります。それまでは、朝から晩まで卒業研究と卒論作成に追われ、本格的な勉強は始めていませんでした。

先輩や友人から「勉強は9月からでいける!」と言われていたこともあって「研究室在籍中は、研究に1番力を注ぐべきだ!」と思い込んでいました(その時、私は"あること"を見落としていました)。

ただ「薬理はやった方がいい」という声も聞いたので、8月末までに薬理だけ青問を1周しました。

しかし、これまでの定期試験を「過去問丸暗記」で乗り切ってきた私は「問題を解きながら覚えていく」ができず、結果的に、大学の講義は、ゼロからのスタートでした。

9〜12月(講義期間〜卒試本試当日)

月〜金曜日の1・2限に講義がありました。1コマあたり「20分で15問の小テスト、残りの70分で大学の先生による解説(先生によってはその範囲の講義)」という流れでした。2週目からは、月曜日の1限は先週分の確認テストに当てられていました。ほぼ小テストそのままなので、真面目に取り組んだ人なら全員9割取れます(合格は6割以上)。

小テストは、低得点だからといって補講があるわけでもなかったので、いつも適当にマークシートを塗りました。本当に何も分からなかったので、0点もザラにありました。知識がない分、復習にはしっかり時間を使い、選択肢1つずつ、講義資料や青本、ネットを使って調べ、正しい答えを書き込み、赤シートで隠して覚えました。

午前は講義にとられるので、午後はその復習と+αの勉強に当てていました。

10月あたりまでは、小テストの復習が終わった後、その日の範囲の青問を解いていたのですが、途中で解くのをやめました。先輩や友人達が「青問は捨てた、今やることじゃない」と言ってやめていたからです。それから「小テストを覚える」のと「講義資料を理解し読み込む」ことに大半の時間を割くようになりました。

土曜日は、9〜15時まで予備校の出張講義がありました。受講後は、講義の復習と先生に言われた問題番号の青問を解きました。問題は、講義後に1度解いただけで、定期的に2周目、3周目と解くことはできませんでした。

日曜日は、翌日の確認テストの勉強のため、ひたすら小テストを赤シートで隠して覚えました。確認テストは、6割を切ると卒試の受験資格が危うくなるため、死ぬ気で取り組みました。そのため、それ以外に時間を割く余裕はなく、それだけで1日を終えていました(内容の濃い週だと日を跨ぐことも)。

卒試対策として、全コマの小テストを赤シートで隠して覚えるのと、過去問(必須〜実践3までできたのは本試2年分、再試2年分のトータル4回分、講義の復習後に余った時間に解き進める感じ)と、講義資料・青本の読み込みをしました。

正直、過去問に関しては、莫大な量すぎたので、書き込んだだけで終わった問題がほとんどでした(実質『覚えてない』)。

卒業試験の本試は、自己採点で170点くらいでした(合格は、345点満点の6割、207点以上)。

模試では常にE判定、学内順位も下位10位内だったので、受ける前から本試は不合格だろうな、と薄々感じていました。

本試を終えてやる気を消失してしまう人もいるようですが、私は「本試で受かった人たちが年末年始遊んでいる間、本気で勉強することで、やっと追いつけるんだ!ここからが力の見せ所だ!」と謎に前向きでした(能天気バカだったかもしれない)。

12〜1月(卒試本試後〜再試当日)

やる気だけはみなぎっていたものの、これまでと同じ方法で勉強を続けても同じ運命を辿ってしまうと思ったので、別の方法を模索し始めました。

卒試の本試直後に、薬学生のサポートをしている方とZOOMで面談できる機会があり、相談に乗ってもらったのですが、「薬が覚えれない、暗記が苦手」という現状について相談した時、

「声に出して説明できないということは、分かっていないということ」

と言われました。言葉がすっと体に染み込んできました。「これなら行けるのでは??」という直感を信じ、再試までこの方法で取り組むことに決めました。

面談の時は、LINEの公式アカウント「リマインくん」を使って体験しました。

「リマインくん」は、覚えたい単語を送ると、指定した時間にリマインドしてくれます。通知が来た時に、単語を見て、説明ができたら「覚えた」、説明できなかったら「覚えてないから再リマインド」という感じで使いました。

リマインくん例
すぐ見返せるように青本のページも書いてました。

使い始めはよかったのですが、2日くらいでトーク画面がごちゃごちゃしてきて使いづらくなってきたので、別の暗記アプリを探すことにしました。そこで私は、高評価が多かった「reminDO」というアプリを選びました。

reminDOは、所謂「デジタル版単語帳」で、覚えたい単語と意味を登録→単語を見て内容を連想する、を繰り返しました。家にいる時は、声に出しながら内容を確認していました。声に出すと、本当に分かっているかどうかをきっちり判別できたので、良かったです。

復習のタイミングも自分の暗記レベルに合わせて変えられたので「覚えてないものは25分後」「覚えたものは3日後」のような基準で分類して、反復回数を調整していました(通知ONに設定すると、指定した時間にアプリから通知が来ます)。登録するのは大変でしたが、reminDOで暗記量が大躍進しました。このアプリに出会えて心から良かったと思っています。

reminDO例
どうしても覚えれない選択肢は文ごと登録してました。
画像も載せられます。

1月に入ってからは、ある程度覚えてきていたのと、試験前に一気に復習しようと復習を集めすぎてストレスになった(朝起きたら復習が1000以上溜まっていた笑)ので、あまりアプリを開かなくなりました。なので、再試の2週間前からは小テストの復習と過去問(特に実践1〜3)、講義資料の読み込みに専念しました。

そして、再試当日。本試より難しくなったと多くの人が嘆いていましたが、私的に再試の手応えはめちゃくちゃ良かったです。試験の合間の休憩時間には友達から聞かれたことを答えられるまでに成長し、実力がついてきた!と実感できました。試験中も「reminDOでめっちゃ覚えられてる!やって良かったー!!」と思う瞬間も沢山ありました。帰宅して自己採点するまでは受かった自信しかなく、超ルンルンでした笑。

そして、再試の結果は…


















202点。
合格まで後5点でした。

試験中に感じた手応えは、おそらく、これまで知らなかったことが多すぎて、知っている単語が増えただけだったかな、と今は思っています。悲しい。

1年まとめ

9月:勉強を始める

9〜12月:
・講義の小テストの復習
・講義資料と青本を読み込む
・予備校の講義の復習と指定された問題を解く
・卒試の過去問を書き込む

12,1月:
・アプリ(reminDO)を使って声に出して覚える
・小テストと過去問を赤シート使って極める
・講義資料と青本を読み込む

私の場合、この方法では十分な学力を身につけられませんでしたが、同じような方法で国試合格まで行った人もいると思います。なので、間違った勉強方法だとは一概には言えませんが、少なくとも、私には合っていませんでした。

そして、講義開始前のところで書いた、見落としていた"あること"というのは、私が相談した友人達や先輩は、学内上位20%の順位に位置している人達だった、ということです。

勉強し始める前から、ある程度の基礎知識や要領の良さを兼ね備えていれば、それでいけたのかもしれません。

私は学年で真ん中くらい(とは言っても一般教養でポイントを上げていただけで、専門科目はギリギリでした)だったこともあり、自力だけで効率良く進める才能はなかったようです。

来年度はとりあえず「問題数を地道にコツコツこなす」ことに尽力したいと思っています。

国試直前期に予備校の先生から「問題を解くことは、自分が覚えたことを思い出す作業」という言葉をいただき、やっと問題を解く意味が分かりました。

また、この1年、自分がやってこなかったことでもあります。やるしかないかなと。

「問題は全て解く必要がない」という記事もよく見ますが、自分はこれをやってみようと思います(予備校の先生から「問題解いたほうがいい」とアドバイスも頂いたし)。覚えれなさすぎることに関しては、またreminDOを活用していくつもりです。

先月までと同じくらいの時間・熱量で勉強できてはいませんが、少しずつ進めていけたらいいかな、と考えています。頭に定着するまで問題演習を回していきたいです。


4月からの講義が始まる前に、一度進捗状況を更新する予定です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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