見出し画像

山便り (37)

台風24号被害の修復 (2)

2019/03/29

 台風24号で隣の山の木が倒れてバーベキューハウスを直撃し、そのままの状態で放置していた。ただ放置していた訳ではない。理由の一つは、生木の重さだ。ログハウス用の材の皮剥きをやった時に骨身に浸みるほど解っている。結局半年放置して乾燥するのを待った。今回も急いでも始まらないと考えていた。もう一つの理由は、倒れてきた木を勝手に切ってしまっていいものか考えあぐねていた。この木の所有権は間違いなく隣の山の所有者のものだ。

 公道で交通の妨げになっているのであれば、処理していいのだろうが、公に迷惑を掛けている訳ではない。隣の山の所有者を調べ、切ってよいか承諾を得なければならなすだろうと考えていたからだ。所有者を調べるのも容易ではない。市役所では登記簿を閲覧するしかないでしょうという。森林組合に相談すると個人情報は教えられないという。それでも事情を説明するとこの山の近くで沢丸の人だと教えてくれた。訪ねて留守のこともあったが、切って材も勝手に処分してよいことになった。

 3月になったがまだ杉の枝は青々している。木が倒れただけで、根からは水分を吸い上げている。チェンソーで屋根からはみ出した部分を切った。屋根に掛かった部分と、根元を切ってもう少し枯れるのを待つつもりでいたが、林道入口でログハウスを建設中の W さんが、クレーン装備のトラックで倒木を切り出してくれると言うので、お願いした。クレーンの威力はすごい。小一時間で終わった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?