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本棚:まさにバイブル!『街と山のあいだ』

『街と山のあいだ』若菜晃子 アノニマ・スタジオ

Hütteをやってみようと背中を押してくれたのが本書。
まさにバイブル。

リトルプレス『murren』の編集をされている若菜晃子さん初の随筆集。
創刊を担当されたアウトドア雑誌「Wandel」は、
雑誌「ランドネ」より前に購入していた雑誌で、
「山と渓谷」ほどのハイカーじゃない私にはぴったりでした。

若菜さんの文章は、情景が浮かぶことはもちろんだけど、
思い出の引き出しがたくさんで記憶力の凄さに驚きます。

道順を完璧に言葉で説明してくれる感じ。
さすが雑誌編集長という感じです。

街だから、
山だから、
と区別しない
隔たりのない暮らしをしたい。
そんなふうに思います。

仕事だから、
主婦だから、
そんなことにも言えそうですね。

装丁もすごく好み。
カバーなしの上製本。
歪な紙の束(つか)が愛おしい。

それに帯ネーム。
「人生に、山があってよかった。」
本当にそう思います。


いろいろあって山は遠くなってしまったけど、街の中でもずっと想いを馳せてて、
ボーダーレスな暮らしがしたいなぁと思うのです。
「人生に山があってよかった」
そんなふうに生きたい。

旅の3部作は、また別のお話……。


#Hütteの本棚
#ムササビ文庫
#街と山のあいだ
#人生に山があってよかった

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