破壊

今、意識的に取り組んでいることは「破壊すること」です。


物騒な言葉ではありますが、破壊する対象は自分自身であって、誰かに迷惑をかけるようなものではありません笑




山田晃士成長戦略として、6週間程度を一つの期間にして、その期間に達成したいゴールとそれに向けたアクションといったものを設定し取り組んでおります。


最終的には「試合に出る」「ナンバーワンのGKになる」的な多くのJリーガーが掲げている目標に帰結するのですが、それを達成するための中期目標として、また、起伏を付けて自身に刺激を与え続けるために、期間分けと都度都度のゴール設定を行なっています。



チーム始動からリーグ開幕までをピリオド1。

開幕から4月1日までをピリオド2。

そして現在ピリオド3に入りました。




ここで冒頭の話に戻ります。


現在突入中のピリオド3のゴールを達成するためのキーワードとなるのが「破壊」です。





今回の期間では意図的に自分を否定し、破壊していくよう努めています。



サッカーをしている時、様々なプレーが選択肢として浮かび上がってきます。


どこにパスを出すか。どのようにパスを出すか。どこに走るか。どこで止まるか。



サッカーに限らずだと思いますが、ある程度の期間を積んで、それなりに成功体験も重ねていると、自分のプレーの傾向や癖というものが出てくると思います。


プレーの傾向・癖は言い換えれば選択の傾向とも言えます。


今回のピリオド3では、それらを徹底的に破壊する、自分に対しての逆張りをし続けることを一つのアクションとしてゴール達成に努めていきます。




自分を否定し壊していくうえで注意することがいくつかあります。



一つは、結果を追わないという点です。


自身が今まで選択してきたプレーは、それで成果が出るから選ばれてきたのだと思います。


自身の傾向を破壊するにあたって、自分が慣れていないプレーをする選択することやリスクを負う選択をしなければいけない場面が出てくると思います。


結果として良くないものが表現されたとしても、過程で従来の傾向と違う選択をできたのであれば、今の期間はそれで成功です。


傍から見たものは失敗だったとしても、自身の中には成功が残るということが場面が多くなります。


ここで結果を意識してしまうと、従来の傾向をなぞったプレーをしてしまう、中途半端な破壊になってしまうということが起こり得ます。

最優先は”破壊”一択なので、結果は意識しない方が良いと思います。



もう一つは、破壊するということは”変化”や”挑戦”というものではない。という点です。


まず”変化”というニュアンスだと、替わる先があるように感じてしまいます。

「AというプレーだったものをBにする。」というような具合です。


代替先を持つとそこに意識が持っていかれてしまうので、代替先は持たない方が良いと思います。

Aというプレーを今までやってきてたとしたら、A以外を意地でも選ぶ。ただそれだけです。


従来のものを破壊することが目的ですから、先のことを考えるというのは余計な思考です。


今まで慣れ親しんだプレーを捨てたらどうなっちゃうんだろうって思うかもしれませんが、その時はその時の自分が何とかすると思います。

それなりの期間やってきていたらそれなりに他の選択肢があるのではないでしょうか。それを選ぶだけです。


また、先に述べたように結果は重要ではありませんから、とにかく破壊することに重点を置いた思考であるべきです。



”挑戦”に関しても、今までビビって選べなかったプレーを積極的に選ぶ、というニュアンスになると思いますが、これも余計な思考だと思います。


何度も述べているように、破壊するというのは従来のプレーを意地でも否定することですから、替わりに選ばれるプレーが強気で挑戦的なものである必要はありません。


やっぱりある程度失敗してはいけないラインがありますから、従来のプレー以外を選びつつも失敗ではない選択をしなければいけない、という状況も出てきます。


“挑戦“と位置付けると、すべてがギリギリの綱渡りプレーをしかねませんし、“挑戦“と位置付けると許容できない失敗すらも肯定してしまうリスクがあります。


破壊は破壊ですが、そもそもの部分が破綻してしまう可能性を大いにはらんでいます。

(そうなるとプレーすらさせてもらえない状況になりかねません。)


”破壊をする”ということは”挑戦する”ということとは意味が異なるというのも留意しておくべきことです。





結局のところ、現状のままでは十分ではないのですから、後退も許容して自分を作り直すしかありません。


ピリオド3は“破壊“です。


今まで身につけたもの、掴んだもの、取っ払って、ありのままの自分を晒しあげる。

憤りにも似た激情を自分にぶつけて、否定して破壊し、晒す、開く。


破壊し、新たな方法を見つけ、新たな成功体験を重ねても、またそれを壊す。


とにかく逆張りです。





感覚的な話も多分にあって、なかなか分かりづらい話だとは思いますが、今はこんなことを意識して日々取り組んでおります。


皆様もぜひ(気が向いたら!)破壊の期間を作ってみてください。

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