お絵描き3ヶ月経過！
「お絵描き」なるものを、唐突に始めて3ヶ月。
始めた日付まではっきりしてます。7月18日。youtubeのお絵描きチャンネルを見ながらマネして描いた日。
この3ヶ月の経過をご存知の皆さまもお気付きかと思いますが、本当に、爆速でうまくなっております。うぬぼれも謙遜もまったくなく（正直お絵描きになんの思い入れもないし）。マジで何が起きたよ……
ちなみに自分はこのチャンネルがきっかけです。似たような初心者向け指南動画はたくさん出ているので、適当に見てみたらよいかなと。けっこう面白いですよ。
3ヶ月続けられた自分に驚く。30半ばにしてお絵描きは楽しいのだと気付いた自分を褒めたいし、出来上がった絵に「え、これ、上手に描けてんじゃね？」とニヤニヤしている自分がひたすらキモくて最高です。
どうも自分は「お絵描き」に対しておおいに勘違いをしていたみたい。
絵描きってのは、まずリンゴや石膏像を描くのだと思ってました。描かなければならないのだと思ってました。そういうルールでもあるのかと。リンゴや石膏像を描きつつ、自画像だの風景だの、そんなよく分からんものを描く。それでいて「自由に」描けと。真っ白な紙面を「独創的に」「突飛な発想」で埋めなければいけない。誰かのマネをしたり、調べて写したりするのはよくないこと。
全然違うがな……
好きなものを描いたらいいんよ。好きなマンガやアニメのキャラやアイドルを描いたらいい。うまい人をマネてね。そこにこそ絵を描き続けるための無類の衝動が潜んでいる。「絵が上手になりたい」というふんわりした望みよりも「自分の好きなこのキャラを、とにかくかわいく、かっこよく描きたい」のほうがはるかに強固な気持ちなのは自明でしょう。
描けば必ず、上手に描けたなと思える部分と、いまいちな部分とが見つかる。上手に描けた部分から情熱をもらったら、あとはいまいちな部分はひとつひとつ、よく見て地道に直していく。オリジナルを見て、違うところを修正していく。この直していく作業こそが絵を描くこと。「絵が上手な人」ってさらさらって描いて一発でそれっぽく見えるけれど、何度も描いてきたからこそそうできるわけで。別に一発で描けなければいけない、なんてことはない。直して直して直して、それで描けたらやっぱり描けたってことなんですよね。「上手な絵」ってふつうそうやって描かれているはず。
で、そうやって描いていると、どうしてもうまくいかないところが出てくる。そこで初めて「練習」する。手が描けない、けど描きたい！と思ったら、手の「練習」をしたらいい。足も首も服もそう。パースも、影の付け方なんかもそう。成書を開いたり、知っている人に教えてもらったりして、コツを盗んでいったらいい。いきなり、なんのモチベーションも楽しみもなく手を描こうとしてもダメ。
上手に手を描きたいなと思って描いていると、手がすばらしく美しい造形をしていると、なんか知らんけど気付くのです。あるとき。ふと。すると無性に描きたくなる。描いてるとだんだん描けるようになる。
才能でも魔法でもない。研究と反復練習。
デッサンもね、絵といえばデッサン、みたいな先入観がありますけど、いきなり目的なくやっても意味ないって誰か書いてました。デッサンって形をとるというより、影と質感を捉えるところに本質があるみたい。たとえばアニメ絵を描くならこういう影付けはたしかに意味がない。
結局、見返りのない、行き場のない愛を、内なる衝動と高揚感にしたがって紙に載せるのが絵描きの本性。あおいちゃんをかわいく躍動的に描くのに、理由なんてないのだ。描きたいから描く。描けたら楽しいから描く。かわいく、かっこよく描けるまで描く。描くたびにレベルアップを実感できるから、次の絵も描こうと思える。
もともとこのnoteという場で自作を気兼ねなく発表できる環境があり、見てくださる方がいらっしゃったのも、間違いなくお絵描きのモチベーションになってる。もしかしたら続けられてる一番の理由かも。自宅のリビングで妻にだけ見せてるのでは続いてなかったと思う。作ったものを誰かに見てもらうのは純粋に楽しいし、次も見せたいっていう見栄にもつながる。これからもどうぞ見てやってください。
いちおう3ヶ月続いたらアップルペンシル買ってiPadでのお絵描きも始めようと思ってたのですが……どうしようかな。
そろそろ飽きるんじゃないかってずっと思ってるんだけど、そう思うのやめてもいいかな。