最近なにかと議論されてるあの問題

ガチ恋・顔ファン問題です。

人間が何かを必死に愛する姿は基本滑稽である。コンテンツが好きだろうと、顔が好きだろうと、恋愛対象として見ていようと、第三者から見たら全て同じように滑稽に見えるに違いない。そして、その愛が深ければ深いほど気持ちが悪い。

しかし気持ちが悪いことは罪ではない。気持ちが悪い人が距離感を間違えると「怖い」ということが問題なのだ。

自分が推しにとって気持ちの悪い存在であることを理解し、消費者として許される行動の範囲内で愛を表現している分には、どんなに気持ちが悪かろうと、それに対して苦言を呈してよいのは、その愛を向けられた本人、または運営、事務所のみだと私は思っている。

禁止されてはいないが、マナーや常識から外れているように思えるオタクの行動、言動、思想なんてものはこの世にごまんとあるが「金になるからむしろありがたい」「本人が別に嫌がっていない」「ファンの交流の中でとどまっている」などの理由からそれらが許容されていることも多い。

これらの線引きが曖昧だからこそ、ファン同士で議論したってなんの意味もないのだ。

「芸人やバンドマンの芸以外の部分を褒めるのは、ファンとして間違っている」
「顔が好きなことの何が悪いんだ」
「ルッキズムは良くない」
「褒められてるんだから本人も喜んでるでしょ」

どの意見も理解できるが、どれが正しいかは本人にしかわからない。オタクにそれぞれ意見があるように、演者にもそれぞれ意見がある。

容姿を褒められるのが嫌だと言う人もいるし、もっと顔を褒めろと言う人もいる。

かっこいい(かわいい)、好きだと言われて喜ぶなら言ってやればいいし、芸以外を褒められても嬉しくないと言うなら思っても言うのを我慢すればいい。ただそれだけのことではないのだろうか。

わたしは、直接会ってコミュニケーションを深めたわけでもない推しのことを恋愛対象として好きになれる気持ちはわからない。そして、それと同じくらい直接会ってコミュニケーションを深めたわけでもないガチ恋勢のことを一方的に嫌って叩く人も意味がわからないと思っている。

なのでこの議論が目の前で繰り広げられるとうるせえなって思います。

自分の意見に合う誰かの言葉じゃなくて、お前の推しの言葉を尊重しろよ。

貰えるものは貰っておきたい