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電気をパチパチ消しても二酸化炭素は減らない

ロシアの軍事侵攻を受け、航空機はロシアの上を飛べなくなり、グローバルに資源が流通している時代が終わるだろう。現在も兆しが見えるが、資源がより高騰していくだろう。ロシアの天然ガスを買わなくなり、その金額も上がっていくあろう。そういう燃料が長期的に高騰していく可能性が高まっている。岸田総理大臣はこれからの色々な事態に踏まえて、わざわざ「省エネ」を国民に呼びかけた。エネルギーをどう減らせるか、真剣に考えなくてはならない。

カーボンフットプリントという概念がある。どういう行動をするとどのくらいの二酸化炭素が減るかというものである。これも使うエネルギーに比例するので、省エネすればするほど、カーボンフットプリントは小さくなる。

これは国立環境研究所とIGES  が52都市における脱炭素型ライフスタイルの効果を定量化したものからの抜粋の表である。そのもとのページのURLはこちら。
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20210719/20210719.html

そして、それをNHKが番組化したものがこちら。いろんな行動でどれほど減らせるかを検証したものがこちら。

こうやって見ていただけるとお分かりだろうか。一番上の「ライフサイクルカーボンマイナス住宅に住む。」とか「自宅をゼロエネルギー住宅に」とかある。いささか難しいので、用語解説。2番目のゼロエネルギー住宅は、いわゆる私がエコハウスと言っているもので、使うエネルギーと作るエネルギーが一緒の建物。一番上のライフサイクルカーボン住宅は、建物を作るときに出るCO2も計算して、それを含めて壊すまでの間に二酸化炭素の量がトータルでマイナスになるというもの、まあ、一言で言って、ゼロエネルギーハウスの進化版といったところです。
暖房の設定温度を上げたり、生活習慣の中に省エネを取り入れたりしてもそう効果はない。脱炭素化の一丁目一番地は建物の高断熱化が大事なのである。




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