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住宅の二酸化炭素を出す量をゼロにしなきゃダメなんですかって聞かれたんですけど。

それやばいレベル。子世代や孫世代に恨まれるレベルです。
ゼロにしなきゃダメなんです。(きっぱり!)大きく理由は2つ。

一つは少なくともこれからの新築はそう難しくなくゼロにすることができるから。現実的に今ある技術を使って、ゼロエネルギーの家は作れます。実際、私は何軒も作ってます。最初の時はだいぶ高かったのですが、国産の部品も充実してきて、それほど難しくないです。必要だったら、作り方お教えします。
すでに建っている住人が住んでいる建物についてはもともとの断熱性能が低く、まるで穴のあいたバケツみたいな状態なので、水(エネルギー)を入れても入れても漏れてしあむ状態なので、少しでも穴をふさげば効果的です。そうだから、今建っている建物もある程度以上はやらなくてはいけないんです。

もう一つは地球温暖化を止めるにはどうしても、二酸化炭素の排出量を減らさなくちゃいけないんです。これは本当に徹底的に。そうでないと、巨大な台風が来たり、異常気象になったり、海面上昇が起こって、海岸部の都市が水没したり、とんでもないことが起こるので、最初2℃以内と決めた目標を1.5℃にしましょうとより厳しくなっているのが、世界の流れなんです。それに敏感に反応しているのが保険会社。災害の頻発で保険料の支払いが大きくなりすぎて、潰れかねないので、二酸化炭素を排出する会社には融資をしないと決めているのです。今、日本や日本(だけ)の金融が石炭火力を日本の内外で進めていることも、温暖化が止められる時に止めなかった責任を取れと訴えられるリスクがあるとも言われています。ドイツは、今までは二酸化炭素の排出量の少ないという理由でパイプラインを作ろうとしていた天然ガスをやめて、一気に再生可能エネルギーに切り替えようとしています。

「ゼロじゃなくてバランス取るのはダメですか。」っていうレベルはすぎていて、2000年ごろにいうなら議論の俎上にのったのかもしれませんが、もう瀬戸際なんです。

国連事務総長 ゲテーレス氏の記事と動画をご覧ください。



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