見出し画像

【自己紹介】はじめましてヤマサワです。


こんにちは。山澤雅之です。
2018年に10年間務めた総合広告代理店を独立し、
現在フリーのコミュニケーションデザイナーとして活動しています。

画像1

<コミュニケーションデザイナーとは>
コミュニケーションデザイナーって何?ってよく聞かれます。
聞かれないまでも名刺交換のときに「?」って顔されます。
コミュニケーションデザインナーとは、ここ10年ほどで生まれた「広告業界における新しい職種」です。馴染みがない上に、言葉もフワっとしてるので、「何する人?」となりがちなのかなと。だいたい広告業界の職種は「AをBする人」という名づけをされてることがほとんど。Aには持ち場が当てはまり、Bは役職(だいたい「プランナー」か「ディレクター」のどちらか)を表すのが通例です。

CMを企画する人=CM Planner
PRを企画する人=PR Planner
SNSなどのデジタル企画をする人=Digital Planner
市場戦略(広告上の)を統括する人=Marketing Director
アート(デザイン)を統括する人=Art Director
クリエイティブを統括する人=Creative Director

コミュニケーションデザイナーの場合、Aが「コミュニケーション」と漠然としていて、持ち場がはっきりしていない。さらにBがプランナーでもディレクターでもない。要は、これまでの縦割り的な役職ではないからこそ分かりにくいのですが、これこそがコミュニケーションデザイナーが生まれた背景だと考えています。


この10年ほどでメディアの環境も購買行動もあらゆることが劇的に変化しました。詳しくはまた改めて書きたいと思いますが、端的にいうと、社会や消費者の変化によってこれまでの縦割りな役職分担や定型化された手法では、クライアントのビジネスに貢献できないという事案が増えてしまった。そこで、まずは持ち場ありきで考えるのではなく、ニュートラルな視点から課題を探り、その課題を解決するにふさわしい手法を考え、より効果的に行動を促す表現までのコミュニケーション全体を一連で設計する、いわば縦割りのどこにも属さない「横ぐし」となる存在が必要となった。これがこの職種が生まれた背景です。


<ヤマサワの経歴>

学生時代、宣伝会議のコピーライター養成講座に通い、
2008年に読売広告社に入社。
CMプランナー出身の小嶺順義CDに師事し、CMプランナーを兼任。
2011年Young Lions(通称ヤングカンヌ)の日本予選・Film部門でグランプリを獲得し、日本代表としてCannes Lionsに参加。同年に師匠が会社を独立したことも相まって、このあたりからクリエイティブディレクターを任される仕事が増え始めます。従来のTVCM完結型のクリエイティブに限界を感じ、デジタルやSNSを絡ませたコミュニケーションのあり方を模索し始めます。
2014年、同社に統合プランニング局という部署ができた際に、クリエイティブ局からの転局を志願。コミュニケーションの全体を設計する上で、マーケティングやストラテジーが重要であると感じ、この頃からその領域にもプランニングの領域を広げることになります。
2016年、同社にコミュニケーションデザインセンターが新設された際に転局。
2017年、憧れの存在だった嶋浩一郎さんが共同代表を務める博報堂ケトルへ出向。清水佑介CDの元でPRを学ぶ。


<僕がnoteでしたいこと=知りたい>

実を言うと、僕は映像オタクでもないし、広告研究会みたいなのにも入ってません。美術館巡りが趣味みたいな文化系男子でもありませんでした。要は、特に広告に興味はなかった。僕がこの業界に入ったのは、一本のコピーがきっかけです。就活先に悩んでいる時に偶然ブックオフで出会った「新・コピーライター入門」という本の中に紹介されていた電通の門田陽さんが書いたNTT Docomo九州の広告。

画像2

これを見た瞬間、まるで催眠術にかかったように青春時代の思い出がフラッシュバックされて、温かい気持ちになり、まんまと携帯電話への愛着が増してしまうという体験をしました。たった19文字。データ量にすれば38byte。そこに数百MBものデータが詰め込まれている。テクノロジーが革命級に進歩した今でもこれほどの圧縮技術は存在しません。こんな催眠術のような言葉を書く方法を知りたい。
それが、僕がこの業界に導かれた理由です。

前置きが長くなりましたが、このモチベーションは10年以上経った今でも変わっていません。まだまだ人間という生き物も、コミュニケーションという分野も分からないことだらけ。人工知能も人間の脳を完全再現するには、まだまだ時間がかかると言われています。だからこそ面白い。世の中には、理由が解明されていない不思議な流行や現象がたくさんあります。それらを考察することで新しいコミュニケーションの手法や法則を見つけていきたいと思っています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?