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まずはじめに...

なぜ僕が子供と運動に注目してこのブログを書き始めたかを書き留めたいと思います。

僕は人生の目標として、

「全国の子供たちがいつでも気軽に                    
"トレーニング"ができるジムを全国に作ること」を持っています。

そして、そのジムでは                        
誰にも指示・評価されず、                       
自分がしたいと思う"トレーニング"ができる施設でありたいと思っています。

僕がこの目標を持った理由はいくつかあるのですが、             一番の理由は、          

情報化社会・ネット社会・ストレス社会などの様々な要因によって子供たち、そして子供たちの将来に様々な悪影響が出ると考え、運動がこれらの問題の一番の解決策になるのではないかと考えたからです。

まず子供達への悪影響として考えられるのは...

1. 学力低下および学校内の問題増加
2. ストレスの耐性低下によるストレス増加と脳への影響         
3. 運動習慣の低下による生活習慣病の低年齢化             
4. 運動パターンの減少による怪我の増加と医療費の圧迫         
5. 教職員への負担増大

最初に学力低下と運動による解決について書きたいと思います。

そもそも学力とは何でしょう?

学力とは、「学校などにおける系統的な教育を通じて獲得した能力。教科内容を正しく理解し、それを知識として身につけ、その知識を応用して新しいものを創造する力。」(大辞林 第二版より)

では、この文章を元に学力低下とはどういうものかと考察すると、

1.  学校で教えられたことを獲得できる能力がない       
2. 教科内容を理解できない、身につけられない     
3. 得た知識を基盤に新しいものを創造できない

これらの能力が下がること=学力低下に繋がるということになります。

ではなぜ学力低下に運動が効果的なのでしょう?

その理由をある実験結果から考察してみましょう。

アメリカで、健康的な生徒とそうでない生徒に注意力・ワーキングメモリ、処理速度を脳の電気活動を測定して生徒たちにどれだけ注意力、作動記憶、処理速度があるかを比較する実験が行われました。その結果、健康的な生徒の方が注意力と関わりのあるニューロンがより多く活性化していることが判明しました。 
(ここでは健康=運動と定義はされていませんが、                                                 
 運動が健康に必要不可欠なことは間違いありません。)

そして、この実験結果からいくつかの脳の神経伝達物質が大きく関与していることが考えられます。

まず、運動による脳のモノアミン系神経伝達物質である         
セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの増加です。

セロトニンは脳の働きを正常化する働き      
ノルアドレナリンは注意、知覚、意欲、覚醒に関する信号を増強す       ドーパミンは気持ちを落ち着け、注意欠陥・多動性障害を緩和      
(うつ病やパニック障害などの精神疾患の際に処方される薬の多くがこれらの物質に影響を与える)

そもそも授業の内容を理解できない子は何が原因なのでしょうか? 
単純に考えられるのは、       
1. そもそも脳が正常に働いていない(脳のエネルギー面でも) 
2. 授業に集中できない・授業の内容に対して意欲がない         
3. 授業に向き合える精神状態ではない

これらの原因を解決しようとするため運動は最適ではないでしょうか?

セロトニンによって脳の働きを正常化=理解度の向上  
ノルアドレナリンによって集中力・注意力の向上            
ドーパミンによって気持ちを落ち着ける=授業に向き合える精神状態を作る

また、脳は筋肉と同様に可塑性です。 
使えば活性化され、使わなければ萎縮してし舞います。            つまり、運動によりニューロンが強化され、              
シナプス同士の結合が強くなれば脳はさらに活性化し、   
運動後の学習に対してのニューロンがさらに活性化されれば、       
運動の継続によるさらなる学習効果も期待できるということです。

そもそも、社会人で筋トレして生産性upしよう!!ブームにも関わらず、   
なぜ学校教育でそれが生かされていないのが不思議なくらいです。       体育=運動・運動=部活ではなく、「学習のための運動」と考えることができれば、            
もっと多くの子供たちの成長に繋がると思うのですがね...

今回はここまでにしましょう。

次回は、

学力低下と学校内の問題増加をもう少し詳しく書こうかなと思います。

参考文献                                         
ジョン J. レイティ/エリック・ヘイガーマン               
脳を鍛えるには運動しかない NHK出版 2009


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