「スプライス」観た。

観た。
倫理観終わりまくりハッピーセットみたいな映画でした。


以下感想。


人の遺伝子を使って新たな生命体を作る、なんてテーマから想像できるようにシンプルに胸糞悪映画です。
登場人物みんな倫理観が欠如してるのでずっと苦虫を噛み潰したような顔で視聴していました。
そんな中、産み出されたドレンちゃんだけがこの映画の救いでした。(ラスト以外)
一番感情移入出来るのドレンちゃんなの、この映画どうなってんだ。
ドレンちゃん、人間の遺伝子が入っているが故に人の言葉を理解する知能を持ってしまうし、性的対象も人間になってしまうし、でも動物としての本能にはどうしても勝てないし、本当に「産まれない方が幸せだった子」なんだよなぁ。
猫ちゃんを慈しむ感性を持ち合わせてたし、音楽を楽しむ心もあった。
他人に嫉妬する気持ちもあった。
そう思うと確かに人間としての心も持ち合わせてたんだ。
1人の人間、1匹の動物として自由に行きたい気持ちが伝わってきて悲しい気持ちになりました。
ラスト、復活後のドレンくんは正直ラストにもってくための当て馬にしか見えなかったなぁ...。


こんな悲しき生き物ドレンちゃんを産んだヤツらが軒並み頭がおかしいのでそのお話も。
研究者の女、そもそも人間の遺伝子使う時点でどうかしてるのに自分の卵子使っちゃうなんて本当に、本当にさ〜...の気持ちです。
ストーリー進めると分かるんですけど、ドレンを娘として扱うんですよね。しかも「母親として思い通りに出来る存在」として。最悪。
そしてドレンが自分の恋人(研究者男)に恋愛感情(生殖本能だったのかも?)を示してる事を知って、娘じゃなく「排除する存在」として扱いだしたのも、最悪。
男は男で、いくら恋人の面影あるからって行為するかよ!
ダンスシーン辺りから「ん?」とは思っていたけどマジでするとは思わなかった。こっちも別ベクトルで倫理観無いわ。
どこまでもエゴで身勝手。でもきっとそれが人間の性質なのかもしれない。

この3人、全部別のベクトルで全員倫理観が欠如してて、観てて最後まで不快度高めでした。
イライラしたい時におすすめです。

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