見出し画像

【Discord】雑談チャンネルの4分類

Sorawafと申します!前回、雑談チャンネルのメリット・デメリットについてご紹介しました。

今回はさらに踏み込み、「雑談チャンネルの4分類」をご紹介します。

1.雑談チャンネルの4分類を知る

雑談チャンネルといっても、コミュニティによってその在り方は様々です。そこで、「会話に参加するきっかけ」と「メンバーの多様性」の観点から4つの型に分類をしてみました。

画像1

・身内型
・好循環型
・条件型
・話題限定型

どの型も、コミュニティの目指す形によって善し悪しが変わってきます。皆さんはどの様なコミュニティを作りたいでしょうか。

多様な人が会話を交わす場を想像するのであれば「好循環型」でしょうし、一部のメンバーが仲良く交流できる場を想像するのであれば「身内型」かもしれません。

画像8

2.雑談チャンネルが辿る経過

雑談チャンネルの各型に至る流れは、下記画像の様に示す事が出来ます。

画像2

分岐点」が幾つかあります。理想とする雑談チャンネルの型を目指すうえで、「分岐点」は重要な要素となります。

画像19

先ずは、分岐無しの場合を紹介します。雑談チャンネルが辿る「自然経過」です。「特に施策を打たない雑談チャンネルではこうなりやすい」というイメージで読んでいただければと思います。

画像3

雑談チャンネルは「運営者⇄利用者」のコミュニケーションを起点に、徐々に「利用者⇄利用者」のコミュニケーションへ移行していきます。

利用者間のコミュニケーションで主役となるのは「アクティブメンバー」と呼ばれる、コミュニティの常連、古株のメンバーが多いです。

彼らによる会話が習慣化し定着する事で、自然と「アクティブメンバー」を核とした「利用者グループ」が形成されていきます。

一般的に「利用者グループ」は、一度その顔触れが定着すると、「内向き」になりやすい傾向が有ります。仲の良い人同士で話すようになるのは自然な流れですよね。これが雑談チャンネルの4分類でいうところの「身内型」となります。

画像18

✅「身内型」メリット・デメリット

[メリット] 
集団の凝集性(簡単に言えば団結力)を特に高める事が出来ます。コミュニティに根付き、長く利用してくれるメンバーを得やすいのが身内型です。そのため、「安定した活気」を得やすい側面もあります。

[デメリット]
所謂「身内ノリ」が発生しやすいです。新規メンバーが会話に参加しにくい為、「少数の話者」と「大勢の読者」にコミュニティメンバーが二分されます。悪目立ちするメンバーが出現しやすいです。

また、「身内型」が完全に定着してしまうと、他の型に移行しにくくなります。新しい運営施策を実施しようとすると、「アクティブメンバーが離れ過疎状態に陥る、反発を招きやすい」といった課題が生じやすい為です。

[コミュニティの活用例]
コミュニティの最初期にアクティブメンバー作りのために、一時的に「身内型」を採用する場合があります。また、コミュニティ終盤期に、安定した活気を生み出すため「身内型」に移行する場合もあります。

画像9

3.「身内型」から他型への移行

「好循環型」「条件型」「話題限定型」を目指す場合、「身内型」に至る自然な流れを変える努力が必要となります。「分岐点」を作る努力です。

画像4

「身内型」に至る前に、
・運営による状況管理
新規を歓迎する雰囲気作り
を行う事が大切となります。

具体的に行う事は3つ挙げるとすれば、
「メッセージ確認」
「運営方針の共有」
「新規が参加しやすいきっかけ作り」

となります。

画像10

📌 メッセージ確認

日頃から利用者のメッセージ内容を確認する様にしましょう。新規さんを寄せ付けない雰囲気になっていないか、観察が大切です。

「言葉が汚い」
「仲間内でしか分からない会話をしている」
「初対面の相手に対してあたりが強い」
「身内以外の相手を無視する」など。

上記の様子は危険信号です。

運営から利用者へ、「このチャンネルは"みんな"の場所」という意識を持ってもらえる様に働きかけていきます。「特定人物の私物化や占有は良くない」という意識。これが難しいのですけれどね(笑)

・運営が手本となる言動を示して見せる
・直接伝えて諭す
・話の流れを運営がつくる
といった働きかけが必要となります。

コミュニティルール違反が見られた場合は、しっかりと運営対応することも大切です。アクティブユーザーであるが故に、「処罰をしてコミュニティを抜けられたら過疎化してしまいそう」という不安をよく聞きますが、放置をすれば「身内化」はとめられません。

画像11

📌 運営方針の共有

アクティブメンバーに新規を温かく迎えて貰う意識作り」と、「利用者全体に向けた運営の意思表示」を兼ねて、運営方針を共有することも大切です。

運営から利用者へのお知らせチャンネルを使用して、「新規さんに歓迎の言葉を伝える事」「挨拶を通して温かく迎える事」「過度な身内化は好ましくないという考え」などを伝えていきます。

アクティブメンバーと何らかの形で考えを共有する機会を設けていけると良い
ですね。

必要に応じて、コミュニティルールの再検討や、コミュニティのガイドチャンネル等に、運営方針を記載しておくことも考えられます。

画像20

📌 新規が参加しやすいきっかけ作り

既存アクティブメンバーの意識改革が上述の「メッセージ確認」「運営方針の共有」となります。

一方で、アクティブユーザーでは無い、新規や他メンバーに対するアプローチとも両立する必要があります。とても大切です。

「会話に参加しやすい」とはどういう事かを考えてみましょう。

「身内型」における会話の入り難さは、以下が多く見られます。
・特定メンバー以外が話してよいかどうか不安になる雰囲気
・特定メンバーのみで会話が完結しており、会話の輪に入る余地がない
・身内ネタが理解できない


会話に参加しやすい環境を作る為には、上述の様な課題の解決を考えていく必要があります。

「好循環型」「条件型」「話題限定型」のどの型を目指すかにより、対応の仕方は様々です。ここからは、各型への具体的な移行の仕方をまとめていきます。

画像12

4.「好循環型」を目指すには

画像8

✅「好循環型」メリット・デメリット

[メリット]
 身内型と比べて多様なメンバーが話題に参加できる環境です。特定の人物に比重が偏らない為、「身内化」を防ぐことが出来ます。

「多様なメンバーの参加→様々なコンテンツの発掘(情報、人の繋がりなど)が促進→他メンバーも参加しやすい雰囲気→更に他メンバーが参加」という好循環を生み出す事が出来ます。

また、多様なメンバーが参加できる場所の存在は、他チャンネルの利用も促進します。(一部の常連メンバーしかいない状況と、多様なメンバーが会話している状況を想像してみてください。後者の方が雑談チャンネル以外の他チャンネルでも発言、利用しやすくなると思いませんか。雑談チャンネルは目立つ場所なので、そこの様相が他チャンネルにも伝播しやすいのです。)

[デメリット]
身内間の親密なやり取りが行いにくいです。

[コミュニティの活用例]
オープンなコミュニティであれば、多くのコミュニティで活用できます。

画像17

ここからは、「好循環型」に繋げる為の工夫案をご紹介します。これは、「条件型」「話題限定型」でも活用できます。

画像30

📌 チャンネル個数による工夫

雑談チャンネルの個数を増やす事で、「各チャンネルに定着する利用者グループの数」を増やす工夫です。「新しい雑談チャンネル」は「新しい利用者が話すきっかけ」に繋がります。常連メンバーが占有していない環境が新しく出来る為です。

他利用者の活動が活発になり、既存のアクティブユーザーと交流を持つようになれば理想的です。メンバーの多様性が徐々に育つ流れです。

しかし、対処療法でしかない為、「身内型」のチャンネルが複数できる結果になったり、アクティブユーザーが新規の雑談チャンネルも占有する結果となる場合もあります。

画像22

📌 住み分けによる工夫

コミュニティが成熟すれば、人間関係も深まっていきます。身内化が生じるのは当たり前であるといえます。その為、仲の良い人同士で交流できる場所を新たに設けて、他ユーザーとの住み分けをするという工夫です。

「身内感の強い会話」は別サーバー、別チャンネル、別スレッドで行う様に誘導する事で、他ユーザーも話しやすい環境を確保、維持します。

継続的に、「利用者間の新しい交流」→「人間関係の深化」→「仲良い人同士の交流場所へ移る」という流れを作る事が出来ます。

画像23

📌 話題提供による工夫

「話題がないから会話に参加できない」という状況を解決したい場合は、「定期的な話題の提供」が効果的です。

ゲームコミュニティを例に挙げた場合、ゲームの公式Twitterのツイートを雑談チャンネルに流すようにするという事が考えられます。

会話に参加するきっかけさえあれば、そのコミュニティで会話することに慣れ、参加ハードルが低くなっていきます。いずれ、新しいアクティブユーザーとなる理想的な流れを期待できます。

画像26

📌 ログリセットによる工夫

会話を定期的にリセットするという方法もあります。『AutoDelete』などのメッセージログ削除Botで実現可能です。例えば、「3時間経過したメッセージは自動で削除していく」という事が出来ます。

これは「会話の流れが途切れない為、参加するタイミングが無い」という場合に効果的です。

しかし、ログリセット単体では「会話のネタ」を確保できない為、他の工夫と併用することが大切です。

画像25

この様に、さまざまな工夫を通して、「会話するきっかけ」を得やすいように、「多様なメンバー」が参加できるように試行錯誤した結果生まれるのが「好循環型」の雑談チャンネルとなります。

個人的には「住み分け」が一番成功しやすい印象です。多様性と身内化の共存が可能という点が強いですね。

画像13

5.「条件型」を目指すには

画像5

✅「条件型」メリット・デメリット

[メリット] 
「特定の知識を持っている」「OOの経験がある」など、前提条件がある為、会話の質が保たれやすいです。チャンネルの参加者に「共通項」が生まれる為、前提条件を満たしてさえいれば、話題のきっかけを得やすいのです。似た背景を持つメンバーが集まる為、相互理解を得やすい点もメリットです。

[デメリット]
前提条件のハードルが高い場合、会話に参加しにくく、メンバーの多様性は確保しにくいです。

[コミュニティの活用例]
情報交換コミュニティ、メンタルコミュニティなど多様な場で活用されることが多いです。

画像21

「好循環型」の説明でお伝えした事の他に、チャンネルを利用する上での前提条件を分かり易く伝える参加ハードルを低く感じて貰う事が大切です。

画像14

📌 チャンネル名を分かり易く

理想的なのはチャンネル名だけでシンプルに条件を伝える事。例えば、プログラミングをしている人が集まる場なら「プログラマー用雑談」、ペットの飼い主が集まる場なら「飼い主同士で話そう!」など、誰のための場所か分かり易いチャンネル名にしましょう。

画像15

📌 リアクションロールを使用した方法

リアクションロールを使用する方法もあります。特定のロールを付与した人だけ利用できるチャンネルを作成します(権限設定で、特定のロールのみ「チャンネルを見る」をONにして、他ロールをOFFにする)。ロールの名前は分かり易くいものにしましょう。

例えば、「イラストレーター」というロールを付与すると、「絵師用雑談チャンネル」が表示される。という仕組みを作る事が想定されます。

特定の前提条件を持つ利用者同士で「込み入った話」をしたい場合に、話しやすい、邪魔されにくいという側面があります。

もしくは、特定のロールを付与した人だけ発言可能なチャンネルを作成する方法も考えられます(権限設定で、特定のロールのみ「メッセージを送信」をONにして、他ロールをOFFにする)。

こちらの方法であれば、チャンネルの活気や様子が他利用者にも伝わり易いので、ロール付与も促進しやすく、チャンネルへの参加動機付けを促しやすいです。用途に応じて工夫し、参加ハードルを下げる方法を考えてみましょう。

画像16

6.「話題限定型」を目指すには

画像6

✅「話題限定型」メリット・デメリット

[メリット] 
話題、時間、属性などが限定されることで「話のタネ」が明確になります。また、「条件型」よりも会話への参加ハードルが低いです。

[デメリット]
話題の限定の仕方によって、チャンネル数が膨大になります。チャンネル数が増えると「利用されない、あまり話されない」チャンネルが生まれやすいです。

[コミュニティの活用例]
多様なコミュニティで活用できます。チャンネル数が膨大になる場合は、数千人以上の規模を持つコミュニティでは比較的成り立ちやすいです。

画像26

📌 話題で分ける

コミュニティジャンルに沿って、複数のテーマ毎にチャンネルを分ける工夫です。例えば、音楽を扱うコミュニティであれば「音楽ジャンル」ゲームに関するコミュニティであれば「キャラクター」といった内容でチャンネルを分けます。

内容が絞られる分、「会話のタネ」を見つけやすいメリットがあります。

一方でデメリットもあります。音楽コミュニティを例に挙げれば、

「JPOP」が好きな利用者は多いけれど、「OOO」が好きな利用者は少なく、話が盛り上がらないといった場合が想定できます。分け方によっては「過疎」「低利用」のチャンネルが出てくるため、その利用を促進させる「初めの導入」に苦労しやすいです。

その様な場合は話題の統合を検討することも大切です。アメリカや韓国など、海外の楽曲はまとめて一つのチャンネルにする事が考えられます。

また、チャンネルの役割を増やす事も考えられます。

「好きな音楽を語る」の他に「お勧めのアーティスト情報共有」「OOな音楽知らない?という楽曲募集」といった、「別の使い方」を提案する事で、会話の幅を広げます。

画像27

📌 時間で分ける

時間帯によってアクティブなユーザーは変わります。例えば、「深夜で眠れない人の雑談チャンネル」「朝早起きしたい人の雑談チャンネル」など。

時間帯を分ける事で、雑談チャンネルを利用しやすくなる、参加の動機づけが高まる人も居ます。

画像28

📌 属性で分ける

コミュニティジャンルに沿って、属性分けする工夫です。

ゲームコミュニティを例に挙げれば、「初心者専用の質問チャンネル」を設ける事で、ゲームを始めたての人も質問しやすくなることが考えられます。

「OOでも話して良いよ」と分かり易く提示するチャンネル名が大切です。「初心者」でも良いよ、「社会人」でも良いよ、「学生」でも良いよ、「外国人」でも良いよ、など多様な分類訳が考えられます。

画像29

7.まとめ

4つの雑談チャンネルの『型』と、それぞれに至る為の工夫をお伝えしてきました。

色々書きましたが、最も大切な視点は、利用者目線で考えた時に「どうしたら話しやすいかな」「参加しやすいかな」という想像を膨らませていく事だと思います。

この記事がコミュニティ運営の一助になったのなら嬉しく思います👍

〇 運営者コミュニティの紹介

『コミュタン』の紹介
コミュニティ運営者の情報共有・交流コミュニティ。様々な施策や事例の共有、コミュニティ運営に関する意見交換を行います。運営ノウハウをもっと深めたい!そんな運営者は気軽に参加くださいませ。堅苦しい場ではなく、温かい感じで気兼ねなく知見を共有出来たら良いですね~!

タップ/クリック でコミュニティに参加
※下線部をタップ/クリックでリンク先に移動します。


『MSS』の紹介
Discord運営の初歩的な情報が交わされているコミュニティです。サーバー設定やBot操作方法から、運営に関する質問のやり取りなど。『コミュタン』と一緒にご活用くださいませ。

タップ/クリック でコミュニティに参加
※下線部をタップ/クリックでリンク先に移動します。

耳寄り情報:画面下の♡を押すと、「スキした記事」の一覧に保存されます。ブックマークのように後から読み返せるので、是非使ってみてね。
執筆者:Sorawaf(Twitterはこちら)