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それぞれのおとなの選択。

#また乾杯しよう

4年前、新卒入社をした同期は覚えている限り14人。

月日が経つにつれて、一人、またひとりと消えていく。

定期的に、同期が集まる飲み会はあった。

当たり前のごとく、配属先はみんなバラバラ。

たまに集まって、それぞれの仕事での話に

切磋琢磨し合える同期。

行ける人は行くスタイル。

定期的でも、人見知りの私は、勝手に不定期参加。

いわゆるレアキャラともいえるが、参加する度に

元気をもらえる。

一緒に頑張ってきた同期、はじめての社員旅行

真夏の海外、灼熱の太陽

ちょっとぬるい薄めのビール

お酒は得意じゃないけれど

いつもとは違うシチュエーション。

全てが輝いてみえる、お馴染みの顔ぶれ

空き缶がふえる、ふえる。

珍しいお酒、見た事ないお酒。

ホテルの部屋で頬を赤くしながら、いつ寝てもおかしくない

けど、寝るのはもったいない。

日ごろ積もった話は尽きない。

酔いも酔い

空が明るくなり始めてた頃

それまでと同じトーンで

「私、時期をみて仕事を辞めようと思うんだ…」

こんなに盛り上がった空間で話す話題なのかとも

思ったけれど、驚きはしなかった。

理不尽なこと、職場の人間関係、苦しかった事

会わなかった間に、みんなちゃんと成長している。

共感・共有いろんな気もちがひとつになった時

「実は、私も同じこと考えてた。」

もう一人顔を赤くしながら呟いた。

そっか、そっか。

それまでの別の道へ行った同期の

心境は知らなかった。

でも、、みんな思う事、感じる事たくさんあったよね。

「2人が言ってから、言うのもなんか違う気がするけど‥

私も、同じコト考えてたし、悩んでた。2人の話聞いて納得というか、

考えてたことがまとまった気がする。私も、仕事辞める!」

これから、どうしていくか。

将来の事。大きな夢、小さな夢を掲げて。

来る時期までは、お互いさらに励もうと

今日一番の乾杯をした。

楽しさを忘れるくらい、飲んだ。

こんなに飲んでも、自然で居られる仲間

空き缶の数だけ

夢も、笑顔も増えていった。

倒れた空き缶

つぶれた空き缶

もたれかかった空き缶

同期でありながら、中々話せなかったことがいっぱいありすぎた。

助け合うこと。補い合うことを当たり前にできる関係性もいいけれど、

お酒の力を借りながら一夜にして3人の将来を進めることができた気がした。

明日は早いのに、誰も寝ようとしない。

誰も口にしなくても、伝わるこのまま終わらないでほしい。

と。

上司にも、会社にもまだ言えない。

秘密をもって何食わぬ顔で生きていく。

学生の顔から、大人へ移り変わって

社会に身を投げた。

かけがえのない一度きりの同期。

うちらには絆がある!とか、仲良し~!とか、、

そんな恥ずかしい表現は苦手だけど

大人の友達と呼びたくなるそんな仲間と出会えたコトが、

今までの関係が嘘のように、お互いの

退職日まで何杯も酌み交わした。

飲めなかったお酒を、楽しい、美味しい!

もっと飲みたい!と、教えてくれたあの日の乾杯。

今は、3人とも東京を面白いぐらいに離れて

地元に戻る人

海外に行く人

結婚した人

次のステージでたくさん輝ける日が来るまで

私たちは、たくさん吸収して、たくさん理不尽を飲み込んでも

傷ついても。

大丈夫、やって行ける。

そう私を強くしてくれた。

まだ、乾杯するには早すぎる。

全てを流し込む、あの乾杯ができるまで。

違う道でそれぞれ頑張ろう!

また乾杯しよう。

#また乾杯しよう

#灼熱のビール

#遠く離れた同期へ

#お酒のチカラ ?

#明るい未来

#ビールを飲むと思いだす



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