見出し画像

【外道編】紅オジサン、冬の集団突撃!


2017年12月の初旬に釣り上げたもの。すべてアジの餌で釣り上げた。


秋が深まるにつれて、伊豆大島では40センチクラスのホウライヒメジがよく釣れる。この魚はオジサンとも呼ばれているが、関西ではメンドリと呼ばれている。厳密にいうと様々な種類がいるようであるが、大島の場合、ホウライヒメジ一択のようである。よく釣れるというのは、おそらく群れで回遊している場合が多いのだと思う。また砂に潜っているのか、釣れた時に黒い砂がついていることが多い。

2019年12月下旬の上げ潮の1時間の間の釣果。群れに当たると数が釣れる。この時はイタチウオもつれたが、このイタチウオは、身離れが悪く、刺身、焼き、煮つけどれも微妙であった。旨いという人も多いので、時期なのかもしれない。

非常に簡単に釣れるようで某港の近所では、夕食用に小カニを捕まえて港で数分程度で簡単に釣る魚とも言われている。もちろんタマン釣りの外道であり専門に狙うほどでもなく簡単に釣れる。しかし2019年12月に、ひょっとしたら狙えば大量に釣れると思い、いろいろ釣り方を試してみた。

2020年12月中旬撮影。30センチ程度の小型


明らかにハリスは細いほどよく5号程度がベストで、バランスを考えると針もチヌバリなど小さくなる。またイカ餌では全く釣れない。私の場合、釣れたのは100%アジの切り身である。しかも岸壁に餌を這わせる形で群れが来れば簡単に釣れる。コツとしては、餌を着底させて岸壁に合わせてスリスリ上げてくる感じである。オモリはそこそこ重いほうが良いかと思う。おそらく堤防に垂直に着いているように思う。そのためイセエビなどの外道も多く、イセエビが釣れた場合は必ずリリースし、間違っても持ち帰らないようにすること。

2019年12月初旬撮影。冬場は、このように固め釣りができる。下は500mlのペットボトルサイズ。

一年中釣れると思うが、やはり冬場のほうが集団でいる可能性が高く、数が釣れる。40センチぐらいのサイズも多く、タマン釣りの竿だと簡単に抜きあがるが、アジングロッドなどであればやり取りを楽しめると思う。

2020年6月の釣果である。タマンが釣れなかったので、ハリスの号数を落としてアジ餌メインで狙うことにした。

この魚は、非常においしい魚である。ただ鮮度がよくないと独特な臭いがするので、冬場でもよく冷やして持ち帰ってほしい。また皮目が臭い場合もあるが、この皮目にうまみがあるので炙りを入れるなど工夫して料理してもらえたらと思う。

皮付きの刺身で皮目をバーナーであぶったもの。

食味も釣り味もなかなか良く、手軽に釣れるオジサンをぜひ試してみていただければと思う。離島まで遠征して本命が出ない苦しい状況のときは、細いハリス、小ハリ、アジ餌で、岸壁を底からスリスリさせる釣りでおかずを確保してほしい。

2019年12月中旬(翌週)撮影。この時はマスレンジャーで釣り上げる。

以上。

ここから先は

0字
この記録を読むことで読者はタマン釣りの疑似体験が可能となります。それのみならず釣り方(仕掛け・エサ・ポイントなど)のノウハウも解説します。また回答可能な質問には必ずお答えいたします。

このマガジンは私自身のタマン(ハマフエフキ)釣りの記録を記した私本的な編集ものです。この釣りの記録を通していくつかの考察を加え、読者の皆様…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?