マガジンのカバー画像

タマンノート@伊豆大島

16
このマガジンは私自身のタマン(ハマフエフキ)釣りの記録を記した私本的な編集ものです。この釣りの記録を通していくつかの考察を加え、読者の皆様に新しい視点を提供したいと考えています。…
この記録を読むことで読者はタマン釣りの疑似体験が可能となります。それのみならず釣り方(仕掛け・エサ…
¥660
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

【ボウズ回避編③】嚇怒の風神雷神!ボトムキング魔断裂:2020.07.10.20:40 62cm

この年は梅雨の晴れ間が少なく、さらに7月に入り暑くなる気配もなかった。夏らしい季節が本当に来るのかと不安であった。実際にしぶとい梅雨前線が7月に入っても消滅することもなく、梅雨の長雨が続くすっきりしない天気で、加えてコロナ禍もあり鬱陶しい日が続いていた。 7月9日(木)夜のさるびあ丸に乗船したが、人はまばらで拍子抜けした。6月にも乗船したが今回は2回目である。ひとつ前のさるびあ丸には大変お世話になった。かわいい丸い船尾を見れないかと思うと残念である。しかしトランサムスターン

¥100

【超常現象編①】深夜のトン トン トン

この【超常現象編】は、釣りとは違ったショートコラムを紹介する章である。私は徒に年齢だけ取ってしまったが、その分釣り歴も数十年となる。そんな長い経験の中から、私が西日本を含む各地の釣り場であった不可思議な出来事を紹介したい。必ずしもオチや、説明できる原因は無く、また科学的な分析考察もない。「バカじゃね」程度の暇つぶしの読み物としてご覧くだされば幸甚である。では、、はじめていきたいと思う。 2001年か2002年5月、私は京都の丹後半島に居た。単独釣行である。当時この辺りの遠

【超常現象編②】カンパチ少年

2003年真夏のことである。その夜は南紀地方でコロダイを狙っていた。蒸した夜で熱帯特有のスコールのような雨が時折、降るような天候であった。ちょうどその年は海底の磯焼けが激しく、海藻が激減したと言われた時期である。その日も全く大漁とは言えない、小コロダイ一尾のみであった。 真夜中、そろそろ潮が動くタイミングで餌を取り変えようとすると、背後に人の気配を感じた。しかし、ここは3メートルほど崖を下る場所である。なかなか夜に降りて来れるようなところでは無い。暗いのでヘッドライトを付け

【超常現象編③】淀川ロケット

これはもう30年ほど前の話である。大阪市の中央を流れる淀川の支流に大川という「お化け鯉」が釣れる大きな河川がある。ここでは当時、500円玉ぐらいの鱗を持つメートル越えの鯉が多く釣られており、足繁く通った時期がある。当時大学生であった私もその巨鯉を目指して毎晩のように通っていた。徹夜はせずに終電ぐらいまで頑張る釣りである。 ここはベテランの釣師が多く、毎晩自転車でやってきて常に釣座を構えている。日本酒のカップ酒を飲み煙草を吸いながら、イライラしながら魚のアタリを待っている。し