夢の日記24

 夜の地球を少しだけ離れたところから見る夢。
 暗い中の陸地の端っこに、いくつも豆電みたいな小さな光が点っている。灯台の火だ、といっている。夢の中では気づかなかったけど、現代の地球みたいに陸地の形がわかるような眩しい町の灯が無かったから、きっとあれは過去の地球だ。
 日本からは首をひょいって伸ばせば、ウラジオストクの火が見える。アフリカの方は光が少ないんだけど、ひときわ明るい豆電が喜望峰。あれは人類にとって特別な光だと誰かが言った。現代に比べたらほんのわずかな光。船乗りのために必死で守られていた灯台の、電球みたいな卵色の灯だ。

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