2024年4月9日 / 勉強と人生

必要に迫られて、何十年も前の論文を読むことがある。その内容を分かることもあれば、分からないこともある。いずれにせよ思うのだ。ああ、他の人が何十年も前に到達したところを、私はようやく今になってたどりついたのだ。しかも不十分な形で。

そしてもちろん、この何十年もの間に、世界はますます進んでいる。私と最先端の間は、ますます広がるばかりである。

しかし、もしすべての人が常にその状態だとすると、世界が進歩するわけがない。そこに矛盾がある。つまり、昔の人が予想もしなかったアイディア、アプローチによって、昔の人が予想もしなかった形の進歩というのが常に起きているということだろう。それがイノベーションというものなのだ。

…… と、かっこをつけてみたが、もちろん、この議論は私がイノベーションを起こせるかという点には目を背けている。そして、とにかく勉強していく先に進歩があると妄信している。こうして、自分をだましだまし言い聞かせて、頑張っていくしかないのだろうな。生きていくって大変。


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