2019年8月15日 / ブログ補遺

久しぶりにブログ書きました。

私はブログを書くときは、公開されたエントリの2倍以上の量をだらだらと書いてます。でもそれではブログとしては長すぎるので、泣く泣く半分に削ってるという感じですかね。でもそれももったいないので、メモがてら note にしたいと思います。

「アルジャーノンに花束を」を初めて読んだのは、友人に勧められたのがきっかけでしたね。もう随分前になるなあ。私は人から本を勧められることは好きじゃないので、気が進まずに、でも気になって、こっそり読みました。で、ぼろぼろ泣いたという。というか、この本は読むたびに泣いてしまいますが。

最初に読んだときは、私も友人も若かった。おそらく、この物語の背景は分かってなかったでしょう。それで泣いたというのも恥ずかしいけど、若さかな。

今回再読して一番その重さが分かったのは、チャーリイの両親です。ただ、重くて、結局エントリにまとめることができなかった。

あとは、聖書に関して登場人物が言うセリフ:

彼女はうつむいて、飾りつけをしているウェディング・ケーキの花婿と花嫁の人形を見つめた。唇がわずかに動いてこうつぶやいた。「アダムとイブが知恵の木の実を食べたのは悪いことだった。二人が、自分の裸に気がついて、欲望や恥を学んだのはいけないことだった。それからエデンの園から追いはらわれて、門をしめられちゃった。あんなことがなけりゃ、あたしたちは、みんな、年もとらなきゃ、病気にもならない、死にもしないですんだのにねえ」

これはだいぶ迷ったけど、結局削除しました。いろいろと書きたいことがあったので、書けばよかったかな。

それと、アルジャーノンについても書きたかった。特に、チャーリイがアルジャーノンを逃がすところ。

くたばりやがれ。あいつは、自分が何を喋っているのかわからないのだ。その瞬間、烈しい衝動が私を呑みこんだ。私の手が自分の意志にかかわりなく動き、アルジャーノンの籠のかけがねを引くのを、私はうっとりと見つめた。戸が開くと彼は立ち止まって私を見あげた。それからくるりと向きを変え、籠を飛びだし、長いテーブルを跳びこえた。

この小説の中でも最もカタルシスを感じるところです。

あと書かなかったのは、キェルケゴール「死に至る病」か。これは私は理解してないし、しようがない。


私のブログごときでこんな楽屋落ちみたいなことを書いても仕方がないんだけど、いい記録にもなるので note にしてみました。


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