森を抜けて冒険へ

悟空が悟飯を保育園に送ってるところ(たぶん)のリトグラフ

鳥山明先生がこの絵を描いたとき何をお考えになられていたのかわからないけれど、ジャンプコミックス全巻ひっくり返したところで、悟空がこういうことをしそうな感じは微塵もない。
ていうかピッコロさんが育てたしな。
男性の育児参画=スマート&善などという概念すら存在しない時代の産物。
この頃、ご自分の小さなお子さんが家の中にいたのかなぁ、とも思う。
いや、恐竜と植物が描きたかっただけかも。

静かな色合いが好きで、神田で見つけてすぐ買った。私にとってはとても高価なものだったけど、子育てに絶望的に向いていない自分を応援しようと思った。寝室の壁にかけてある。

いつだったかの冬の夜、ベッドに入って、まだ小さかった子どもを脇に抱えてドラクエのボス戦をしていた。
なんかドキドキするなと目を落とすと、私にしがみついて必死で画面を覗き込んでいる子どもの小さな心臓が、ものすごい早鐘を打っていた。

私がいつか歳を取って死ぬ時には、あの暖かい夜のことを思い出したい。

小さくよるべなかった子どもも、いつの間にか結構大きくなった。
だから言わんこっちゃない、真空ジェシカ信者である。
しかし本当にあの川北氏という方は、物腰風貌言動どこをとっても「THE 日本の進学校の厨二のヒーロー」という感じで、もう、ほれぼれしてしまう。
勝手に人のクレカでチケット取っていろんなライブに出かけていく。カナメストーン見たいとなったらすぐに行く。通学定期で。
都会のガキってこういう感じなのか。羨ましくて仕方ない。
冒険に出るといいと思う。良いことも悪いこともクソおもんないことも超絶最高なことも、すべて経験してくれるといいと思う。