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タイパ

 最近、【タイパ】という言葉を良く聞くようになりました。

大阪のオッチャンは、【タイパ】と聞いた時・・・

タイ焼きパーティー?


と思ってしまうかもしれません。(笑)

まあ、大阪には【タコパ】=【たこ焼きパーティー】という言葉があり、

粉物(こなもん)でタイといえば、タイ焼きやろがい、という感覚があるからなんだと思います。

かくいう私も、最近の若者は、アンコが好きなのかな? と思ったクチです。w

でまあ、記事とか色々と調べてみますと・・・

時間の無駄を減らすために、映画を倍速で視聴すること。

時間効率 = タイムパフォーマンス(タイパ)

ということで、使っている言葉のようです。

概念自体は新しくもなんともなくて、古い時代からタイパ重視ですよね・・・

そもそも、小麦粉をつくるとか、お米の脱穀や籾摺りなんか、人が手作業でやっていたんです。
それが、足踏み式の脱穀機とか石臼に水車をつけて小麦粉を引くようになり、タイパを向上させてきた歴史があります。
特に、産業革命以降の技術革新は目覚ましく、洗濯機や掃除機等、様々な時短補助製品登場しました。

人類がより便利な暮らしを実現するために、ものづくりが貢献してきたわけですね。

ですから、若者のタイパ重視志向そのものは当然のお話かな、と思いました。

その一方で・・・
映画とかドラマも時短で観ちゃうんですね。。。
とりあえず観ておかないと、友達との話題についていけなくなるからという理由で、そうしているようです。

なるほどなあ・・・でもなあ・・・

と思いました。
別に一本や二本、映画やドラマを観ていなくても、話題にはついていけます。
友達が熱弁を振るうのを、ふんふん、なるほど、へえ~、凄いなあと相槌を打ちながら聞いておけばいいのです。

知らないことがあるのは、恥ではありません。
知らないなら学んだり聞いたりすれば良いのですから。

興味が湧かない映画やドラマを時短してまで観る方がタイパ悪くないですか?

と、私なんかは思ってしまいます。
友達の話を聞いて、へえ~、面白そうだ、じゃあ観てみるかという感じでも全然良いと思うんですよね。

映像世界って、アーティストが最大限の表現をしようとして取り組んでいます。
必然的に間の空気感や表情等で演技をしているんですよね。
そこを飛ばすと、映像芸術の深みが見えてこない気がします。

時間短縮より見ない選択をする

事の方が、よほどタイパが良いように感じてしまうわけです。

こんな感想を持つ私は旧世代の化石なのかもしれませんねえ・・・


しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。