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太陽フレア

 大規模な太陽フレアが発生したそうです。
太陽フレアが発生すると、人工衛星や電気設備類といった文明の利器に不具合が発生する可能性が指摘されています。
ただ・・・このレベルであっても通信機器類に甚大な被害が生じたという報道がありませんので、そう深刻に考えなくても良いのかもしれません。
もっとも、まだ予断は許さないのですが・・・

いずれにせよ、自然界の力は舐めるわけにはいきません。
ピークは2025年とのことですから、しばらくは要注意となるでしょうか。
また、歴史学と天文学を重ね合わせてみると、太陽活動の変化は噴火や地震を多く発生させることに繋がることがぼんやりと見て取れます。

太陽活動の極大期や極小期の規模や落差が大きい時、大地震や大噴火が起きる。

というものです。
※)科学的に証明されたわけではないので、松賢堂では松井仮説として扱っています。

マウンダー極小期(1650年ぐらいから1700年ぐらい)と
ダルトン極小期(1800年ぐらいから1820年ぐらい)の
間に、大規模な極大期がありました。

当然、この前後の期間は、規模・落差ともに大きな時代だったということになります。

実際どうだったのか?
ということで、1600年から1900年ぐらいまでの間で起きた大規模災害についてピックアップしてみましょう。

火山爆発指数の高いものをピックアップしたいのですが、どの規模で高いと言えばいいのか・・・ちょっと悩ましいです。
私の体験上では国内噴火で驚かされたのが雲仙普賢岳三宅島噴火です。
海外の噴火は土地勘がないのでピンと来ておりません・・・
それで爆発指数が「3」でした。
あれで「3」なのか・・・と空恐ろしく感じますね。

ですから、とりあえず火山爆発指数「4」以上としてピックアップしてみます。
ただ、近代科学が発達する前の噴火規模については正確には分からないです。
そのため、20世紀に入り精度の高い観測が出来るようになって以降の噴火が多数ランク入りしています。
とはいえ、数千年、数万年前の噴火のスケールは桁外れなんですけどね。
残念なことに、太陽活動の観測は16世紀ぐらいからしか残っていないので、それ以前の噴火や地震との因果関係は推測することが出来ないのです・・・

まず「4」 1万年以内に278回発生

  • 新燃岳    1716年

  • 渡島大島   1741年

  • 三宅島    1763年-1769年

  • 桜島     1779年-1781年

  • 浅間山    1783年

  • 諏訪之瀬島  1813年

  • 有珠山    1769年 1822年 1853年

次「5」 1万年以内に84回発生

  • 駒ヶ岳    1640年

  • 有珠山    1663年

  • 富士山    1707年

  • 樽前山    1739年

  • タラウェラ山 1886年

次「6」 1万年以内に39回発生

  • ラキ火山   1783年

次「7」 1万年以内に5回発生 20世紀以降は未発生

  • タンボラ山  1815年

「8」は該当なし

ちなみに、2022年のフンガ・トンガで「5」 1991年のピナトゥボ山で「6」です。

ただ・・・この階層化は同一階層の中でも大きな差があるんですよね。
噴火時に噴出する火砕物の量で分類されるんですが・・・

単位が ㎦ (立方キロメートル)で

  • 「4」 0.1~1.0未満

  • 「5」 1.0~10.0未満

  • 「6」 10.0~100.0未満

  • 「7」 100.0~1000.0未満

  • 「8」 1000.0以上

となっているからです。
同一階層の中でも火砕物の体積が10倍ぐらいの差があるという・・・

なお、地震については多すぎて書ききれません。
1700年代は東北地方で大規模地震が多かったようです。
あとは、新潟や北陸、金沢、熊本ですね。
そして、小田原があり・・・宮城県沖大地震。
う~ん。地震多すぎ・・・

ちなみに、私同様の観点で論じておられるのが村井氏です。
※)村井氏の方が専門性・知名度共に上ですので、そちらをご覧になられるのがいいと思います。はい。

しかしまあ・・・火山か・・・
今のところ、日本の火山に兆候は見られないのかな?


しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。