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送電ケーブル

 今朝のニュースで目が向いたのが、送配電網を管理する【ラインマン】の人手不足問題です。

発電能力の問題もさることながら、送電網の維持管理も結構重要な問題となります。

弊社では、送電用の電線を張る設備機械の部品を作っています。
新設や老朽化した部品の入れ替え需要が少なくなっていますので、厳しいなあと思っておりました。

予算不足なのかな?
と思っておりましたが、【ラインマン】不足も、一因かもしれませんね。

鉄塔の寿命は50年程度とされています。
送電線の寿命は諸説ありまして、短い計算だと20年、長い計算だと50年とされています。
日本の送電網は、およそ9万Km。
地球2周分ぐらいになります。
鉄塔の数は24万基あり、耐用年数を経過しているものが約3万基。
これらの建替えは遅々として進んでいないのが実状です。
現状の進捗具合だと建て替えるのに200年ぐらいの年数がかかる計算になるとされています。
つまり、現状の4倍ぐらいまでペースアップしないと老朽化した鉄塔や電線の事故で大規模停電が発生する近未来が間近に迫っているということになるわけです。

ですよね・・・
弊社に来る部品の発注ロット数とスパンを見て、全国の送電網を整理統合していくと考えても・・・

少なすぎません?

と中間商社の担当者さんとお話したことがあるんですが・・・
やっぱり、工事そのものが人手不足で進んでいなかったんですね。

老朽化以外にも降雪によるダメージや、台風、熱波等々、色々な障害で送電網をメンテナンスしないといけません。

国から補助予算を割り当てたり、人材育成支援等々を実行していかないと、本当にまずいことになりそうな案件ですね。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。