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都市封鎖

 中国で新型五六七への対応策として、都市封鎖が実施されて久しいです。
その余波は結構大きく、弊社の売上にも悪影響が及んでいます。
世界経済は繋がっているので、戦争も伝染病もない世界であって欲しいと願うばかりです。

ネットニュースで、日本のメディアが流す報道を見ていると、

  1. 露西亜による烏克蘭侵攻の状況

  2. 欧米諸国の対露制裁の動向

  3. 知床観光船沈没に関する動き

が過半数を占めている状態です。
個人的に、結構ヤバイなぁと思って読んだ記事が、下記になります。

都市封鎖されたことで、医療を満足に受けられず苦しんでいる人々や餓死者の話まで出て来ています。

世界の潮流は、『With 五六七』に変わっており、重症者を出さない、医療崩壊させない、という方向で進んでいます。
でも中国では武漢を封鎖したことによる封じ込め作戦が成功し、その後のリベンジ消費に繋がった成功体験があります。
その成功体験が足かせとなり、いまや、武漢に倍する人口を誇る上海でもその追体験を目指し、驀進しています。

歴史上、都市封鎖による伝染病の撲滅には75日から120日程度の徹底封鎖が必要になります。
ちなみに、武漢は二カ月半でした。
上海は一カ月を経過した段階なので、少なくともあと一ヶ月。
長ければ三か月は封鎖が続く計算になります。
ただし、これは数万人規模の都市ぐらいまでしか経験していません。
武漢ではじめて、一千万人規模の都市を封鎖し成功にこぎ着けたわけですが・・・
あの当時の五六七は、現状のものと比べると、重症化はしやすいものの感染力は低いものでした。
現状のものは、その逆で封じ込めにくいタイプです。

中国共産党の伝統として、政策の過ちを認め、修正をするという事がないというのは、かなり致命的かなと思っております。
このまま都市封鎖を続け、今年秋に開かれる中国共産党大会を睨み、『零五六七』を達成しておきたいのでしょうが・・・
今の状況を見るに、中国経済が急降下してしまいかねません。

かつて、孔子は、論語の衛霊公編で

子曰 過而不改 是謂過矣

子のたまわく、 過ちて改めざる これを過ちという

と、言っております。
中国共産党は、孔子の教えと決別した政党なので、仕方がないといえば仕方がないのですが、習近平といえば、古典引用の上手さで定評がある人物です。

上記の孔子の言葉ぐらい朝飯前で諳んじられるぐらいの博識ぶりのはず。

であれば、現状の苦しんでいる国民を思い、方針転換をしても良さそうに思うのですが・・・

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。