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オメラス

 タイトルは、今朝、何気なく目に飛び込んできたネットニュースを読んで感じた言葉です。

クレームをつけた近隣住民の方が特定され、誹謗中傷されているそうで・・・

う~~ん。どういった経緯があっての苦情なのかな? と思いました。

単純に「子供の声がうるさい」というのは、幼稚園や公園のそばであれば、普通のおはなしです。
もう少し寛容であっても良かったのでは? という意見が出て来るのも不思議ではありません。

その一方、
宅地のそばに後から造成されたようなので、先住されていた方にとっては不快に感じられる方もいるかもしれません。
市から周辺住民に対し、事前説明等が行なわれていなかったという記事もありました。

子供の声は結構な高音で年齢がいけばいくほど、耳障りというかキンキン響いて痛くなるんですよね。
だから、お年をめされるほど、苦痛になっていった可能性はあります。
そこを責めるのは可哀想だと思います。

で、色々な記事を、よくよく読んでみると・・・

  • 拡声器で子供を誘導する声がうるさい。

  • 子供を迎えに来る親が、路上駐車するので邪魔だし、危ない。(センターに十分な駐車スペースが確保されていない)

  • 子供が庭に侵入してきて植栽を踏み荒らす。

  • ボールが住宅や車に当たり破損させている。

といった問題もあるようです。

私としては、高速道路とかで用いる遮音壁とかを設置することが出来なかったのだろうか? (日照権の問題で無理なのかな?)
と思いましたし、乗り合いバスとかで送迎できる仕組みを作ったりできなかったのだろうか?
とも思いました。

もちろん。予算の関係上、不可だったのかもしれません。

そういった細々としたことは分からないのですが、どちらの言い分もそれなりに筋が通っていると思うんですよね。

この問題は難しさを孕んでいると思います。
子供には、ノビノビと遊べる環境を与えたいと思います。
その一方で、自宅前で40人も50人も遊び回り、住宅や自家用車にキズをつけられまくるとなると・・・
そりゃあイヤでしょうなあと同情もしてしまいます。
ひっきりなしに路駐されてエンジン音や排ガス臭が垂れ流されてしまうと、窓を開けて涼をとることすら、ままなりません。
この辺は、マンション在住の非喫煙者がホタル族の煙草の煙にしかめっ面をするのと同質ですよね。。。

迷惑をかけあうのは、お互いさま

なわけですけれども・・・

ごく一部の方に大勢の都合を押し付ける形になるのは・・・

オメラスから歩み去る人々

を感じさせます。

クレームをつけた一人の住人さえ辛抱し続ければ良い。
その他大勢の方々の迷惑行為は、ほんの小さなものなのだから。
という姿勢は、どうかな? と。

この辺り、公共の福祉と個人の権利。

色々と判断に迷う案件だな、と思いました。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。