9と3の倍数
昨日の倍数の件が面白かったので、ボンヤリと考察。
まず、9の倍数。
なぜ、各位の和が9で割り切れると9の倍数になるのか?
試しに9の倍数を並べてみると・・・
9,18,27,36,45,54,63,72,81,90,99,108・・・
おお~。本当だ。全部、その通りになってる。
これは・・・
ほとんどの数が十の位が1つ上がると一の位が1つ下がる
という特徴があるな。
99の場合は、十の位が1つ増えない代わりに一の位が9増えてる。
一般化させてみるかな。
仮に、ABCDという4桁の数字で考えると・・・
各位の和が9の倍数であるという数字を一般化すると、
A+B+C+D=9X として表現できますね。(Xは未知数)
4桁の整数は、下記の式で表せます。
1000A + 100B + 10C + D
で、9の倍数であると仮定し、9で上の式をくくるために細工をしてみると・・・
(999+1)A + (99+1)B + (9+1)C + D
= 9 (111A+11B+C) + (A+B+C+D)
となります。
9 (111A+11B+C) の部分は、9をかけていますので、必ず9の倍数になります。
ということは・・・
A+B+C+D=9X の場合、
(999+1)A + (99+1)B + (9+1)C + D
= 9 (111A+11B+C) + (A+B+C+D)
= 9 (111A+11B+C) + 9X
= 9 (111A+11B+C+X)
という風に、9でくくれちゃうことになります・
したがって、各位の和 (A+B+C+D) が9の倍数であれば、必ず9の倍数となると言うことが出来ます。
次に、3の倍数
3,6,9,12,15,18,21・・・
こちらも9の倍数と同じですね。
各位の和が3の倍数なら3の倍数になります。
9の時と同じようにやってみましょうか。
1000A + 100B + 10C + D
3でくくれるようにするには、3x333+1という感じで9の1/3にする方式ですね。
(999+1)A + (99+1)B + (9+1)C + D
= (3x333+1)A + (3x33+1)B + (3x3+1)C +D
= 3 (333A+33B+3C) + (A+B+C+D)
あとは、9の時と同じ論法で出来上がり、です。
個人的に楽しかったので、他の倍数も考察していこうかな、と思いましたが、時間が押しているので、今日はここまでということで。
ちなみに、
2の倍数は、偶数になる。
5の倍数は、下一桁が0か5になる。
というのは、まあ、単純すぎますね。
4,6,7,8については、今度、時間の合間にでも考察してみます。
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。