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ペーパーレス化(2)

 前回は、日本人一人当たりの紙の個人消費量が年間200Kg(A4用紙5万枚相当)に驚いた件をお話しました。

まだまだ、分からないことが多いですが、今回はリサイクルについて触れてみたいかな、と。

みなさんよくご存知のお話なのですが、古紙回収というものがあります。
新聞やトイレットペーパーでは、再生紙がかなりのウエイト(90%以上)を占めています。

このサイトでは、
新聞紙や板紙の大部分が古紙で出来ているとして紹介されています。
板紙と聞いてもピンと来ないかもしれませんね。

馴染みのある表現だと、【ボール紙】になるのではないでしょうか?

いわゆる ねずみ色をしたザラザラ感のある厚紙のことです。
ウチなんかだと、製品梱包用で段ごとに敷く形で使っています。

次いで、衛生用紙。
トイレットペーパーとかティッシュペーパーですね。
人の肌に触れるものなので、再生紙だけでシェア独占とはいかない感じです。
再生紙の使用率は50%程度です。

もっとも再生紙を使っていないのが、印刷・情報用紙ですね。
20%台に留まっています。

これは、古紙回収の際、上質な紙と低質な紙が一緒くたに回収され再生されるため、再生紙の品質が上がらず、印刷レベルとしては要求品質に届かないことに起因しています。

上質紙のみを回収する仕組みを作れば・・・もう少し改善するかもしれませんね。

とはいえ・・・

上記のサイトでも公開されているように、日本の古紙回収率、再生利用率は世界でもトップクラス。
環境に与える負荷を極力抑えていることが良く分かります。

さて。現在、世界で生産されている紙の量は4.2億トンです。
紙を作るには、2倍の重さの木材が必要とされていますので・・・
8.4億トンの木が使われることになります。
もっとも再生紙の利用もあるわけですから・・・
新規:再生=7:3ぐらいと考えると5.9億トンぐらいの木が伐採されている計算でしょうか。
世界規模で考えると、とてつもない消費量ですね。

ちなみに、世界での木材伐採量は、35億立方メートル程度とされています。
1立方メートル当たりの木材の重量は種類別で300~700Kg程度とばらつきがありますので、大雑把に500Kgとして考えると・・・

17億5000万トンというところでしょうか。

紙資源として使われるのは、約1/3ぐらいになるのかな?
一番多く用いられるのが、薪炭材(燃料)だそうで、約53%。
9億3000万トンだそうです。

この数字、比率を見ると、ペーパーレス化が叫ばれるようになったのも納得できます。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。