見出し画像

株式会社

 googleの推奨記事にあったのですが・・・

という記事のしょっぱなに、

「で、社長、何で御社(おんしゃ)は株式会社なんですか?」

という質問に社長さんが回答できないでいました。
さらに、質問した記者も答えは良く分からないと・・・

う~ん・・・そうなの???
ていうか、大丈夫なの? この記事??? と疑問符が・・・

この質問への解答で最初に来るのは非常にシンプルでして、

社会的信用を高めるため

です。

個人事業と法人事業では、持続可能性に関する信用度がまるで違うのです。

個人事業は、文字通り、当人が引退したりお亡くなりになられると、事業が終了してしまいます。
事業承継(跡を継ぐ)すればいいじゃんと思われるかもしれませんが、個人事業主の場合、顧客を引き継ぐことは出来ても、法人格ではないので事業体そのものは継げないのです。

まず、一回廃業し、その後、後継者が起業して顧客を引き継ぐ、とか、設備を買い取るという段取りになるのです。

これの何が問題か? というと、借入金の返済が承継されないということです。
後継者が、お客は引き継ぐけれども借金は引き継がないよ、となってしまうと金融機関が大いに困ってしまうわけです。

そうした事態を避けるため、金融機関は個人事業主への貸出を低く抑えますし、取引先にしても持続可能性が弱いと判断し、大きな取引は行なわないようにします。
事業の拡大にとって大きな障害となる可能性がありますよね。

したがって、株式会社化の目的で最初に来るのが、

社会的信用を高めるため

となるのです。
これを知らない経営者や企業取材記者ってどうなんでしょう???
続きの有料記事部分は読んでいませんが・・・
(というか、読む気が失せたのですが・・・)
普通、この話が出てこないと、有料記事の値打ちがないと思います。

もちろん、株式会社化したことによって株式を第三者に購入してもらい、資本を分厚くしていくことも可能になります。
※)第三者に株式を売ったり、社債を発行して売買が成立するには、相応の力が必要ですが・・・

あまりにも初歩的なところで躓いた記事だったので、将来起業を目指す方々への補足ということで。


しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。