仮設住宅
被災地の方々の生活再建のため、仮設住宅や仮設段ボールが普及しつつあります。
この記事を見て思い出したのが、六角堂プロジェクトが色々なところで流出した格好で世間に出ているんだなあ・・・ということでした。
実は、弊社ではお客さんからの要請で、六角形の仮設住宅を開発していました。(2008年頃)
その際、多くの大学や研究所、建築デザイナーや富裕層、行政相手にも売り込みをしていましたので、コンセプトが広範囲に流出するのは、普通のお話ではあります。
ただ。。。残念ながら、開発途中で依頼元の会社さんが計画を中断してしまい、そのままとなっています。
(依頼元さんの許可があれば再開は可能です)
依頼主からは、中断後から1年たった2011年。
東日本大震災の際に、六角堂を被災地に建てようという話を言ってこられましたが、開発途中で完成していないので難しいと思います、と言いました。
この六角堂。
耐震強度 クラス1以上 を 楽々と達成します。
つまり、余震で震度7クラスが来ても問題がないレベルです。
問題が出るとしたら、断層をまたいでいて、隆起と陥没の落差が大きくなった時ぐらいです。
施工は1日で終わります。
部品点数が非常に少ないため、段ボールハウスほどではないですが、施工時間は短時間で済みます。
山間部でも建設可能です。
通常、建築物は基礎を打つとか、整地を必要とします。
でも、この六角堂は、斜面にドリルで杭を打ち込むだけで建築可能です。
杭打ち不可なら耐震強度こそ落ちるものの、コンクリブロックを置いてそこに載せておくだけでも何とかはなります。
そのため、津波浸水域しか確保できない自治体であっても、山間部に目を向けて仮設団地を建設可能となります。
また、簡易版であれば、体育館の中に、二階建で建設するという手も打てます。
より多くの被災者の方が、寒さに震えずに済むので、本当は、この開発計画は途中で止めて欲しくはなかったものですが・・・
いかんせん、弊社単独では資本力がないですし、構造設計に関する特許の問題もあります。
日本中で今後地震が発生することを考えると、六角堂プロジェクトは再起動されても良いと思うのですが・・・
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。