小説の主人公
皆さんは、今まで読んだ小説の中で、どんなヒーロー、ヒロインに憧れたでしょうか?
私が憧れたヒーローは、マニアック扱いされることが多いです。(汗)
というか、自分でもマニアックな主人公だなあと感じています。(苦笑)
実際、その主人公が出てくる小説は・・・普通ではお奨め出来ないです。
ですから、友人知人の中でも、私からこの小説いかが? と、お奨めされた人は一人だけしかいないというありさま。(笑)
基本、R-18指定レベルです。
ハードボイルド & バイオレンス & 怪奇 & グロテスク & エロス
という複数のジャンルが入り混じった作品となります。
当時のふれこみが、超伝奇バイオレンス。
菊池秀行先生の作品です。
菊池秀行先生といえば・・・
吸血鬼ハンターD とか 魔界都市新宿。
魔界医師メフィスト、魔界都市ブルースあたりが有名でしょう。
菊池先生の作品で、大人の方にお奨めするとすれば、魔界都市ブルースですね。
この作品は、比較的万人受けしやすいと思います。
主人公の秋せつらの この世のものとは思えない凄絶なまでの美しさ。
強さ、哀愁も含め、菊池作品の極致ともいえるでしょう。
でも私が憧れた主人公(ヒーロー)は、別の作品です。
それは、妖魔シリーズの 工藤明彦です。
菊池作品の原点・デビュー作である魔界都市新宿の主人公と同じ 念法を使い、木刀・阿修羅を使いこなす超人的な人物です。
妖魔シリーズは、魔界都市新宿を「徹底してアダルトにした作品」といえるでしょうか。
主人公は関西の顔がでかい芸人(西川のりお)に何となく似ている。
人懐っこい笑顔、分厚い背中に、誰もが”兄貴”と慕いたくなる男。
恋人が妖魔に凌辱された上、貪り食われて死んだことで仇討ちを決意した男。
凄惨な状況下でも飄々と冗談交じりの口調で難敵と対峙する男。
うん。シティハンターの冴羽遼っぽい感じの主人公ですね。
※)どうも私はコミカルさを有する二面性のある主人公が好きなようです。
さて。小説の中身なんですが・・・ひたすらにエロスが充満しております。(恥)
さらに、これでもかというグロテスクな殺戮シーンが描かれています。(怖)
そんなとんでもない人外魔境な世界観の中で、主人公の工藤明彦が登場すると清涼な風が吹き抜けるがごとくでして、このコントラストが作品の魅力を高めているように思います。
菊池先生もすでに齢74。
未完のシリーズが数多く残っていますが・・・
この作品もまた未完のままですよね。
エンディングで工藤明彦が一人の女性を救えるのか?
気がかりなまま終わりそうです。
なんとか完結してもらえないかなあ?
と思っていますが・・・厳しそうですねえ。
自分でも超伝奇バイオレンスものは書いてみたいと思うジャンルです。
もっとも・・・菊池先生いわく、友人知人から変な性癖の持ち主と誤解されやすくなるんだとか・・・
まあ・・・あれだけの内容を書いてちゃあ、そうなるかな・・・
ということで、興味を持たれた方は、菊池先生のソフト版である
魔界都市新宿 か 吸血鬼ハンターD をお奨めします。
それでも・・・結構ハードだとは思いますけれども・・・
あ。くれぐれもブルーマンは読まないでくださいね。
この作品はダーク過ぎる作品の一つになりますので。
しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。