指圧師の人生〜店舗勤務の心構え〜

こんにちは☻板橋区の訪問マッサージ会社エムズクルーです。

指圧師の人生シリーズ。
今回はスタッフKの体験談からの
考えや思うことをシェアしていきたいと
思います！

スタッフKこと、私は資格を取得して
12年目に突入しています。
長かったような、短かったような。
訪問マッサージはもちろん、
店舗勤務、個人事業主としてフリーで
働いていたことも。

一番はじめは店舗勤務。
全ての基礎となっている経験です。
今回はこちらの経験から、
わたしが考える店舗勤務に必要な心構え
という視点でお話していこうと思います。

新卒ですぐに就職した場所は
治療院タイプの店舗。

一番勉強になった場所でもあり、
一番肉体的にも精神的にも辛かった経験でもあります。

この経験は大きな土台として
揺るぎなく、私の指圧師人生を
支えています。

それは、良い意味でも、悪い意味でも。

学生さんや卒業生の方に
よく相談されるのは

「最初は技術向上のために、治療院で働いた方がいいですよね？」

というご相談。

これに関しては、Yesであり、Noです。

どっちやねんと思われた方、すみません。
どういうことかというと、
その方の環境と性格とビジョンによる。
という意味です。

店舗勤務でやはり一番大きなところは
勤務時間の長さ。この一言ですね。

店舗という性質上、どうしても
待ちの時間が長くなります。

常に待機していつでも施術できる
状態でいることが大前提となるんですね。

そして、勤務時間帯は場所によるとしても
だいたい昼頃から夜遅くまで。

わたしのシフトは
だいたい13時〜22時でした。
ピッタリに終わることもあれば、
長引くことも多々あり、家に帰る頃には
日付変わっとるわー！なんてことも普通。

そう。そんな時間帯で働き続けられる人が
まず少ないのです。
店舗勤務を考えるにあたっては、
この時間の長さでも大丈夫なのかと
まずしっかり考えることが大切です。

そして次にお給料。
みなさん気になりますよね〜。
そうだと思います。
国家資格を取得し、これで自分も有資格者！ガンガンに稼いだるで〜！と
意気込む気持ち、とてもわかります。
ここで、給料体系について目を
かっ開き、頭をオープンにして見るべきポイントをお伝えします。

店舗職は基本的に歩合制を採用しているところが多いです。
基本給やその他手当にプラスの歩合制
というのが多いケースかと思います。
場所や勤務体系によっては完全歩合制も。
パートやバイトでは時給制プラス歩合などもよくありますね。

歩合の目安は
3〜6割です。幅がありますが、
完全歩合制となるとだいたい6割が自分の取り分となるところがほとんど。
7割、8割を完全歩合制で出す場所は
かなり好条件といえます。

この条件は、よくよ〜く
考えるべきポイントなのです。
なぜかというと、基本給がある場所も
ほとんどそれだけでは足りないように
設定されているからです。
当たり前といえばそうです。
そこから歩合制なので実力に応じて
給料を上げていくというシステムに
しなければ、よほどの大手でない限りは
人件費だけで潰れてしまいます。

さて、ここであなたならどう考えますか？
この給料体系を提示され、

「やればやるだけ稼げるなんて最高！ガンガンいくぜ！」

と思うのか。

「施術に入れなければ給料はいつまでも上がらないってことか…不安だな…」

と、思うのか。

前者の方は向いています。
そのまま突き進みましょう。

後者の方はマインド修正の必要があります。

最初の段階から、
「施術に入れない不安」にフォーカスする部分に修正が必要なのです。

この不安は、いざ仕事を始めたら
焦りに変わり、他のスタッフの歩合と
自分を比べはじめる。
そして自分を責め始める。
このような悪循環になりやすいからです。
結果、あまりいい経験といえないまま
やめてしまうことに。
その後の仕事選びでもトラウマになりがち。

そんな！じゃあ後者タイプは
店舗勤務できないってこと？

そうではないのです。
フォーカスする視点を変えて
勤務しましょうということですね。
変え方はなんでもいいです。
少しでも、不安の視点から
プラスになる内容であれば。

・最初はあまり施術に入れないかもしれないけど、努力して成長すれば、たくさん入れるようになれて一流の施術者になれるはず！

・時間をかけてもいい。まずは技術向上や接客を身につけるための勉強の時間としてやっていこう！

こんな感じの切り替え方でいいのです。

逆にいうと、このように考えても
不安が消えない。やはりもう少し
安定した給料が欲しいと思うようであれば、
店舗勤務の選択肢は一度外した方がいいかもしれません。

なぜこんなに長々と、給料について
お話していくかというと、
この部分は全てに関わってくるからです。

長い勤務時間、技術向上のための勉強や実践、接客も覚えなくてはならない。
店舗勤務が始まると、人生の大半が
仕事のことになります。
正直にいうと、フルタイム店舗勤務で
生活をしていくのは大変です。

最初に、不安から視点を変えられるか
確認しておくべきなのは、
この視点を変えるワザが勤務を
続けるにあたってとても大切だからです。

だいたいの不安は給料に
繋がっていきます。

こんなに頑張ってるのに
これだけしかもらえない…
結果が出ないから給料が上がらない…
生活も苦しい…先輩や同僚はあんなに歩合を上げているのに…

もう嫌だああ！！！

おわかりでしょうか。
このようなメンタルに陥りがちなのです。
そこから立て直すのは
それはそれは大変です。

なので、最初から
フォーカスしている視点を
いろんな方向に変えられるようにという
心構えを持っておくといいのです。

さて、今回はこのあたりで
締めていこうと思います。

一番初めになぜこの話を選んだのか、
この内容って、仕事を選ぶ上で
すべてに共通することだからですね。
時間とお金。
このバランスが取れていないと
仕事は辛く苦しいだけのものになるからです。

長い指圧師人生、いろんな場所で
働いたり、独立したり、フリーになったり、
いろんなことが起こると思います。

どんなときも、自分を置き去りにすることがないように、進路を決めてもらいたいと
強く思うのです。

せっかく必死に勉強して取得した
国家資格。
ずっと活かしていきたいですよね。

わたしは資格取得後の12年の間、
指圧師以外の職についたことは
ありません。
いろんな経験や挫折をしながら、
指圧師として生きてきました。
これからも形は変えながらも
指圧師として生きていくのだと思います。

これからスタートする方、
今つまづいている方に、
少しでもヒントになれば嬉しく思います。

ほんと、外にはあんまり出さないですが、
みんな一緒です。通る道ですし、
悩みは絶えない。手に職がある、有資格者。このワードに自分が飲み込まれてしまっては続かない。
転んでは起き上がりながら、少しずつ進んで、なんとかやっていけてるな。それでいいんです。

これからもいろんな体験談からの
シェア記事を上げていきますね。
読んでいただけたら嬉しいです♡

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。