訪問マッサージstory*2~訪問マッサージの研修ってなにするの?
こんにちは(^^)/
板橋区の訪問マッサージ会社エムズクルーの副社長のMです。
前回の記事、いかがでしたか☻?
さてさて今回は訪問マッサージの研修内容のお話です。
私がいた会社の話なので、他の会社はやり方が違うかもしれないのであくまで参考にしてください。
【車いす移乗編!】
マッサージ師がなぜ車いすの練習?!と思う方もいるかもしれません。
患者様の中には、車いすからベッドに移乗をしてからマッサージする方がいらっしゃいます。
実践でいきなり患者様に力技!というのは骨折してしまう可能性があるので、研修で少々力をかけても大丈夫な同僚相手に練習します!
ここでいきなりですが、ワンポイントレッスン~♪
~車いすからベッドへの移乗講座~
①車いすとベッドの角度を30度くらいになるように近づける!
こうすることでスムーズな移乗が可能になります♪ベッドと車いすの高さを同じ高さにするのもお忘れなく♪
②車いすのハンドブレーキをかけ、フットレストを上げる!
車いすのハンドブレーキは、両横にある棒です。手前に引くことによって、ブレーキがかかります。
フットレストは足をのせている場所です。
折りたたむことができるので、患者様の足を床におろしてから上げましょう。
③さぁ、いよいよ車いすからベッドへの移乗です!
ここで気をつけることはいきなりぶんっと身体を持ち上げられたら、ビックリしてしまいますよね。患者様もいつくるかくるかと力が入ってしまう方が多いので、「ベッドに移りますね~、私の首をつかんでくださいね~。」と声かけしてあげてください。これだけで力が抜けて首に手を回してくれる方が多いです。
そして今回最大の山場です!
自分を力士だと思ってください!
相手のまわし(※腰です)をしっかり持って、腕の力だけでなく、足を開いて、腰をどっしり構えて、背筋はピーンと張って、さぁ、そのままのこったのこったー
ではなく(笑)、
もう1度体勢確認しますね。患者様の腕は自分の首に、自分の腕は患者様の腰に、自分の開いた足を軸にして、(←足は移乗中動かさないよ!)
ゴールのベッドをめがけて…
〇そっと患者様のお尻をベッドに着地します。
×ドスンと勢いよくベッドに着地します。
(注意:勢いよすぎると下手したら患者様に覆いかぶさることになります)
④お尻の着地が成功したら、あとはお姫様だっこの気分で!目の前のベッドに座っている患者様はお姫様と思い込みましょう。
曲げている膝をそっと抱えてあげて、ちゃんと首を支えてあげるのも忘れずに!
横に寝かせてさしあげましょう。ほーら、気分はまるで王子様です!
お疲れさまでした!これでベッドへの移乗は終了です!
車いすの移乗だけでだいぶ長くなってしまいました。。
当たり前ですが、これは何回も経験することによって鍛えられます!そして、全介助が必要なのか、部分介助で大丈夫なのか、麻痺の有無という事も把握する必要があります!
※今回は全介助バージョンです!
もし、車いすの移乗のチャンスがあったら、最初は、ヘルパーさん、ご家族のやっている姿を目に焼き付ける!
そして次は、見守ってもらいながら1人でやってみる!今度から、1人でやってみる!
というように段階を踏んで、無理なく移乗ができるようになるとヘルパーさん、ご家族から信頼され、重宝されます。(マッサージの為だけに移乗してもらうのは負担がかかるので。。)
とはいえ安全第一なので、無理だったら無理と言える勇気も持っていてくださいね。
YouTubeでもわかりやすい解説動画がたくさん上がっていますよ!動画を参考にしてみるのもわかりやすいですね♪
みんなの介護チャンネルhttps://youtu.be/G18vbzFBim8
続いては、、、
【体位変換編!】
これは自力で横向きになれない患者様に代わって、横向きにする方法です!
車いすからベッドへの移乗に比べたら、ポイントをしっかり押さえれば、120kgの人も軽々体位変換できます!(実証済)
ポイントは、、、
肩、腰、膝!!
この3点に尽きます。
仰向けから右側を下にしたいとします。
↓
左肩の下に自分の右手をすっと入れます。
この時、左ひじは軽くまげて胸の上に乗せておいてもらいます。
↓
左膝関節の後ろに自分の左手をすっと入れます。
↓
左肩と左膝関節を少し浮かせます。患者様の腰に自分の膝をそっと当てます。
↓
用意は整いましたー!!
ここから緊張の一瞬です。
全集中の呼吸で、(鬼滅の刀ハマってます笑)
↓
患者様の左肩、左膝を自分の両手で押さえながら、
患者様の腰を自分の膝で浮かせます!
↓
するとなんてことでしょう!(ビフォーアフター風に)
きれいな右下左上の横向きの体勢が出来上がります♪
これもやはり鍛錬が必要なので、
元気な家族、友人、同僚を相手に
何度もやってみるのがうまくいくコツです!
そして麻痺がある方は自分の身体を支えられず、
仰向けに戻ってしまう場合があります。
その時はもう1度最初からやり直して、
今度は患者様の腰を自分の膝で支えながら、
マッサージしていきましょう。
基本の体位変換の解説動画を参考に貼っておきますね!いろんなケースがあるので、とにかく練習!実践!で自分がやりやすく、患者様に負担のない方法を身につけましょう。
日本福祉アカデミー https://youtu.be/wz-1Z-0_8dY
研修の最後は、
【先輩に同行編!】
これまでは事業所内の研修だったのが、ついに訪問同行します!初めての患者様とのご対面です。
そして、自分の粗相で先輩の顔に泥を塗ってしまってはダメですよね。
ということで、
緊張して忘れがちな事3カ条
①靴は玄関先できちんとそろえるべし!
②自分の名前を名乗って、見学させて頂く旨を患者様に伝えるべし!
③マッサージ後に患者様にその場でお礼を、外出たら先輩にお礼を伝えるべし!
私は初めての同行の際にすごく緊張して、自分の名前を名乗り忘れ、先輩に紹介してもらいました。。。
当たり前のことですが、
患者様に身体がお辛い中で見学させて頂いている、先輩にお手間をかけて同行させて頂いている、そのことを忘れてはいけないです。
どの仕事でも、
「相手の気持ちを思いやる」
ということは大事ですよね☆
また、同行の研修は患者様宅に現地集合のことも多いので、下見して行くことをオススメします!
時間がどのくらいかかるのか、バイク、自転車、車を置く場所はあるのか、下見をすることで当日焦らずに済みます♪
長くなりましたが、
今日も最後までお読み頂きありがとうございますm(__)m
~Episode3次回予告~
「訪問マッサージってマッサージ以外にも仕事あるの?」です!
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