第6回 SID 明希 ベース・クリニック【1部】

第6回 SID 明希 ベース・クリニック

2022.11.19(SAT)
ESPエンタテイメント東京本館B1ホール
【1部】開場:14:00/開演:14:30
・大体100席くらい(ホールとは逆で右から123と並んでた)
・ステージ上手に霞、真ん中にサンバースト(エドワーズライン)
・下手にサンバースト
・明希の傍に新しいモデルの凛
・ステージ奥にはアコラでも使ってたキャビネット(左上のスピーカーにマイク)
・キャビネットの上にはダークグラスのアンプ(多分マイクロチューブ500?)

司会:村上さん
注意事項の案内後、明希を呼ぶ、ステージ登場

〇衣装
・NSNFの黒白のネルシャツに白のNSNFの新作Tシャツ
・ズボンはここ最近インスタでも着ていた黒のダボっとしたズボン(写真参照)


・パールネックレス(ヴェルヴェットのコラボ)
・左手に時計
・靴はナイキのジョーダンぽい(黒)

挨拶をしたらみんなの反応が薄いから村上さんが「緊張してる?近いもんね」
明:「ライブハウスもやってるのでこの距離感的にはある。ベースだけというのはこの機会だけ」的なお話

村上さんいつも明希を「かっこいい」っていうので「美容の話でもしますか」とボケるけどかっこいいと言われすぎてて照れてた

〇ベーシストとして気をつけてること
明希:シド、ソロ、提供のお仕事で音色のタッチを意識してる。機械で出せないもの、自分のニュアンスに近いもの、竿と自分のタッチの関係、より深い所にこだわってる。
1発目に感じる空気間は大事、気持ちを高揚する感じ。その奥にあるいろんな人の曲に対してのタッチ、自分のタッチよりも相手にどう溶けませるのかニュアンスを1番大切にしている

村:プレイヤーとしてもキャリアを重ねてきたからこそだね

明:ESPを使ってきてライブギアとして最適。パフォーマンスとして弾くだけでない。
すべてをフォローしてくれる。(形とか)
自分の思うとおりに鳴ってくれる。パワー感が目減りしない。
走って飛んだりデビューしたときはそんな感じだったけど、そういう時代を経てお互い成長させてもらった。

〇今日のセッティングについて
・ライブで使ってる足元(エフェクターボード)
・レコーディングで使ってるアンプ
明:すべてレコーディングやライブで使ってる。自分のアイテムをすべてチョイスしてきた。いろんなバリエーションで可能性を感じてくれたらいいな
サロンでもベークリやってるけど、オフラインならではの音を感じてもらえたら
※(ベークリ)3~4回目くらいだっけ?と言ってたけど6回目です(心でツッコミ)

〇新しい白い凛について
明:20周年モデル、試行錯誤を重ねた。マッチングヘッド(ヘッド部分)、ボディはマホガニー、ネックはローステッドメイプル。回路はESPで作った自身のオリジナル。
スターフォレストから使って微調整中だけど完成した。
※携帯にメモしてたのに携帯持ってくるの忘れてマネージャーに取ってくるよう言ったけどマネージャーちゃんと明希ちゃんの携帯持ってた。

→ローステッドメイプルの特徴をESPに聞いていて読み上げるけど早くてメモできない。

ビンテージのような特徴
村上さん曰く指板の色が珍しいとのこと
マホガニーは、ねばりがあって太い音でネックをメイプルの軽い音にすることによってバランス取ってる

〇海辺の話
明:今の4人のポテンシャルが詰まったアルバム。思いつくこと、アイデア全部を閉じ込めたアルバム。一番メンバーと戦った。アレンジに対しての意見が特にここ数年の中では多かった(毎回そうだけどとは言ってた)
作り方はマオ君がキーワードを出してきたのでそれを拾って曲作り。キーワードを組み合わせて作ったり、ないものを足したり、アルバムに入ってない曲も実はある。(未発表曲)
曲数、トータル、流れを考えての10曲。

村:メンバーとの意見交換について

明希:作って佳境になってくると「クソッ」と思う。
自分のアイデアを精一杯出してズバッと言われるのは「コノヤロー」って思うことはある。
でもそれがバンドの化学変化になる。
その傷は次に繋がる。4人でやることが楽しい。
シドというもので戦っていくことが楽しみであり、自分の世界を広げたいからソロもやった。
シドという母体がしっかりしているからこそソロに挑戦できる

村:意見言えなくなったらバンドは終わり(ニュアンス)

明:LINEで音楽作るっていうけど、面と向かってやる方がいい。家で作っててメンバーと
電話で2時間くらい話すこともある。意見が割れるけど話を聞いて「そういうことね」ってなる。いろんなバンドスタイルあると思うけど自分のバンド像はこれ。
誰が聞いても自分のベースってかっこいいって思ってほしい。
プレイ、フレーズは原点にかえってアレンジした。

村:シドにはロックやキャッチーさがある

明:20周年守り続けてきた音楽性。シドは作って終わりでない。ファンに受け取ってもらっていいと思って、シドっていいなって20年一緒に育ってきた。そこにはまるものもありつつはまってばかりでなくて変化球も投げつつみんなが好きなものを残していきたい
歌謡曲がシドの原点だけど「海辺」のような今までなかったものも入れたい。↑曲名の方

〇ソロ「OVERRUN]について
村上:大人っぽいアダルトさがある。新機軸!

明:自分のソロの曲は8ビートや16ビートが(拳上げてた)好き。アルバム数枚だして「えっ、これがシングル」っていう曲が作りたかった。
意外性、違和感っていうので「ONERRUN」を思いついた。
サビはメロディーがあるものが好きなのでこだわった。

村:歌がいい、シンガーとして成長してる

明:1度やると決めたことをやり続けることが繋がる。失敗しても立ち上がればいい。
ヘタって言われたらうまくなればいいじゃんって。ベースと歌の関係性はソロで感じた。
音のピラミッドというものがあって、土台はドラム、その上にベース、その上にギター、その上にシドだとストリングス、その頂点にボーカルがある。
バンドってベーシストとしての自分の面積って決まってる。個性を出したくても全部を使えない。ベーシストとしてアピールはしたいけど、自分の範囲でどう個性をだすか。
こういうフレーズ弾いたらどう感じるかソロで勉強になった。

村:途中でソロやめる人もいる(うまく出来なくて的なニュアンス)

明:途中でやめるのは試合放棄、まだまだ自分で掲げたものはやり続けたい

※村上さんちょっと毒舌なのでちょいちょい出来ない人いるよねみたいな話するけど明希はあくまで自分のスタイルは、という話を前提にして「出来ない人」という人を否定してない感じがした。

〇デモ演奏
今日は4曲持ってきた。選曲のポイント
・テクニック・技術がいる曲
・足元のボードで音色をかえる
・バラードにリフを入れた曲、コードに対してのフレーズの作り方を意識した曲
・みんなが好きそうな曲、ベースアプローチとしては珍しい曲

→ベースの準備中(チューニング)、いかに面白いこと言うかとか、こういうのシュールだよね~、静かにならないスキルいる、なんて話しながら準備していた。準備完了!!

村:行く前に生音聞いてもらいましょう!
→さらっとベースを弾く。

明:それではいきます!cosmetic
→といって流れてきたのはカンカンカンというカウントからのone way(会場爆笑)

明:登場からやり直す?(苦笑)それとも1曲目それにする???

となごませつつcosmetic

【cosmetic】
→自分メモ
左足でビート取りながら、左手の動きが激やば。右手の指弾きのスピードもすごい。
AメロのフレーズからのBメロの休符間(スタッカート)がすごい。
音の軽さと重さを使い分けて弾いてる感じがすごい。
2Bメロはスラップ、ベースソロもスラップ。
ギターソロは入らず(抜かれてた)そこもベースを聴かせる感じ。この時はフロントピックアップで弾いてた。
最後のサビの動きもすごい。最後の音はしっかりビブラートかけてた。

弾き終わって明希がone wayでした〜(ボケ)

■cosmeticのここがポイント
運指の順番が大変
ゆっくり弾いてくれる→速いテンポ
指弾きは中指、人差し指をつかってる
オクターブの動き、マイナーになったりメジャーになったりの動きが大変
1個ずれるとわからなくなる
Shinjiの作る曲は細かい!!めんどくさい!(シーーって動作しながら今の内緒ってやってた)

村:この速さで指動かしてグルービーに弾けるのすごい

明:自分の音聞いていない。ゆうやのドラムを聞いてる。叩いている姿をイメージ
※スティック振って叩いてる仕草しながら
(指で円を描きながら)叩いている姿が円になってる感じ。
→上から円を描いてる時の表現はエッジが効いてる感じ?に聞こえた(私的にはHYDEの歌い方に近い感じに聞こえた)

上がっていくスピードと下がっている感じが絶妙な感じが表現できるほどカッコ良くなる。
弦に当てるタッチは軽くしてる。
ヤンキーピースみたいに(顔の横でチーーッスってやる感じ)して
中指が長いから斜めにして当てるイメージ

※ヤンキーピースした時が可愛すぎて萌えた

村:ファンクっぽさがある

明:ファンクは通ったことないけど、知らないといけないなって、弾く前からやらないよりやってみる。とにかく1回飛び込んでみる。

村:スラップのコツ

明:親指は上でなく下を向いてる。ベースポジションが下なので一般的な弾き方だとやりにくいので親指は下向き。人差し指は引っ掛ける時は深くいかない。次のフレーズに行けないから。指の先の端のイメージ。

村:スラップがバチバチ言わないよね

明:音量感。力抜けた状態で弾けた時に楽器って音が鳴る。そう弾けた時に世界観広がる。
(そうなるためには)色んなジャンルの曲を弾くこと、色んな種類のベースに触れること。
ベースだとPJとかJJタイプの種類
楽器の特性がわかると、どう弾いたらいい音が出るのかがわかる。

→ここで押してまーす。巻いてくださーいの指示。
いい話してるのに。。。村上さん焦る「巻が入りましたー!」

2曲目へ

【妄想日記2】
→自分メモ
最初のギターの時にベースちょこちょこ音出してた。1音出したりなんかしてた(笑)
最初はリアピックアップ(下の方)を使ってた
Bメロからはフロントピックアップより少し上めで弾いてた
でもまたサビ前にはリアピックアップへ
やってること細かい
オルタネイト・ピッキングで弾いてる
ベースソロ前にエフェクター踏んだ(右足)→ゴリゴリバリバリのベース音
音が1個1個キレイに聴こえて凄かった

■妄想日記2のここがポイント
休符感が大事。→ゆっくり弾いてくれる(サビ)
このテンポ感で普通にやるとルーズになりがちなので、ピックは平行でなく逆アングル
(少し斜めにピックがなる感じ?)
そうすることでハギレ音、音の止まる位置が見える
Bメロとベースソロの音色の違いも、逆アングルでやると粒があう、柔らかくなったり固くなったり…

村:逆アングル使ってるってびっくり

明:隣人とかでもやってる。わりと無意識に。
(ベースの位置的には辛いけど)音のためにはやる!ベースの位置上げろって感じだけど(笑)

村:エフェクターの音作りに関して

明:ブレンドとゲインを上げてる。ギターみたいな感じの音
メインの歪みにディストーション(ZOOM)を掛けてる
弾き方とかでニュアンスも変えつつエフェクターでも音を少し変えてる

(明希ちゃんストーリーに使ったエフェクター上げてくれてた!)


踏んだのはこれかな…(予想)


【すぐ傍で】
フロントピックアップの方で弾いてた
指弾き
伸ばす音多いけど音の処理キレイ
二分音符とかでもこまめにビブラートかけてた
2Aメロ間違った?ように感じた
目を閉じてとても気持ちよさそうに弾いてる
音の表現が優しい
(始まる前に素直な音色って言ってた)
この曲はギターソロちゃんと入ってた

村:ベースがセクシー、曲調に対してテンポ早いね

■すぐ傍でのここがポイント
イントロのスライドの後大事。左の細かい動きが主導。パチパチしないようアタックはなめらかに。Aメロのリフとかバイオリン追っかけていくかんじ。
歌ってるベース、声も出してる?けどベースも声出して歌ってるイメージ
何でカップリングなんだろう(笑)⬅️爆笑

村:指弾きの使い分けのポイント

明:音の丸みを出したい時(中域)は指弾き
前に行くような感じなのはピック、テンポ感でどうするか(ピックのニュアンスがどうかとか)  

どこかのタイミングでシドは出なく「うちは」って言ったのにキュンキュンとした❤

【one way】
 1曲目でネタバレしてるから「もうわかりますよね」って笑ってた。
リアのピックアップ使ってた
オルタネイト・ピッキングで弾いてるけど粒が安定しててすごい
ベースソロはフロント使ってた(と思う)
大サビ行く前に音ミュートしてた
最後のサビのベースがめっちゃかっこいい

■one wayのここがポイント
ベースソロ(間奏のところ)のアルペジオみたいなところ。C# E♭ E (間違ってるかも)の5度ルート。→ゆっくり弾いてくれる
低い音を途中でいれてる(三弦の開放弦A)
気づかない細さ、残る感じ、メロディ乗っかる感じ
全部に低い音入れて試したけど残響がぶつかって邪魔だから止めた

→ゆっくり弾いてくれると低い音が入ってるの分かるけどインテンポで弾くとわからないくらいの事だからすごいなと思った

村:オルタネイト・ピッキングだけどツーバスかと思うくらい音の粒がきれい

明:ダウンだけ4回、アップだけ4回をとにかく練習する。
→実演してくれたけど、どこでダウンアップ変えてるかわからないくらいほんとにアップとダウンの差がない!すごい!

あとは録音すること。
弾いたものを録って聞く。聞いてこんなんなるけど(顔しかめて)その先にいい事あるから!

【明希ちゃんにベースを教えてもらおう】
ざっくりとしかメモってないけど
前に出て弾くなんてすごい勇気!Jさんの前で弾くなんて無理!!

とにかく弦を抑える左手は
・卵を手の平に持ってる感じ
・親指は出来るだけ中心。でないと小指に力が入らない。手をグーにした時に人間真ん中に親指来るでしょ?

指弾きなら
・斜めに倒す感じ
ピッキングなら
・とにかく力を抜く

を良くアドバイスしていた

【質問コーナー】
⚫左手のフォーム、弦のおさえ方
↑にも出た話
基本中指の後ろに親指
小指に力入れるためには親指真ん中にすると小指に力が残る
指は立たないようにする。ピアノと一緒。

⚫シドで練習しやすい曲
Dear Tokyo
ルート弾きメイン
最後のサビのフレージングを体感する楽しみ

村:この曲難しいよ!!っとつっこまれ

テンポ遅いので言うなら2月
って答えてました。

村:シドは弾いてて楽しい。曲がいい!!

【最後の挨拶】
~来年のシドに向けての思い~
今年はアルバムは出したけどツアーは出来ていない。バンド活動の制限は仕方の無いこと。
マオくんも今と向き合って1年過ごしてる。
その中で来年20周年に向けてID-Sのみんなと最初にやりたい。言うまでもなく気合入ってる。
僕もシドを楽しみたい。みんなで素敵な2日間になる。
久しぶりのシドを思い出して欲しいし、新しいものを感じて欲しい。
シドの4人とも溢れる日になる。

村:久しぶりのベースクリニックいかがでしたか?

明:僕が出来る楽器に対するアプローチがこの形。
自分の世界、バンドの音をもっと深いところまで話すとこのやり方
ベースで有名になりたい、バンドやりたいって僕を通して色々教えてあげたい、伝えたいって…やってると楽しすぎて時間がわからなくなっちゃう。
油断出来ないこの時代の中来てくれて本当に感謝しています。今日はありがとうございました!!

と去ろうとしてマイク持ったまま行こうとして村上さんにマイク!って止められる(笑)

そしてステージ降りた後の村上さんから

なんであんなにかっこいいんだろうね!!!❤

わかります!!!!(心の声)🤝🤝

なベースクリニックでした。

※2部は後々メモったことだけ書き起こせたら…1部は真ん中くらいで書きまくってたけど、2部は目の前明希ちゃんだったから、これ1部では聞いてないなと思ったのを軽く書いただけなので。といいつつわりと書いてるんですけど。