バスケットボールを撮影するに至るまで【2】つくばすけ邂逅編
Q. 筑波大学を応援するきっかけって何ですか?
A. 憎しみが一周回って愛になりました。
一番訊かれるのはやっぱり「筑波好きになったきっかけってなんですか?」です。
これ、筑波っ子にも訊かれます。今の子たちは筑波を応援している私しか知らないので。
横浜市民体育大会で初めてバスケ観戦をした私が、どうやって筑波大学のバスケと出会ったのか。
というわけで、まずは前回の続きです。
「もっとすごい試合が観たい」
と思った私は、色々調べ(神奈川県協会のサイトを)(たぶんあの時、世界中の誰よりあのサイト見てた)、8月に国民体育大会関東ブロック大会なるものがあることを知りました。いわゆる『ミニ国体』ですね。
何しろバスケ観るきっかけが『黒バス』ですので、高校生の試合が観たかったんですよね。今ならインハイ予選~ウィンター予選~、とか気付くんですけど。
でもどのみち時期的に、高校生を近場で観られるのは『ミニ国体』だけですね。
というわけで『ミニ国体』を観に武蔵野市総合体育館へ。日記見たら、体育館行く前に会社行って仕事していた……あの頃も社畜していたのか、私。
とくに注目も何もないので、神奈川を応援しよー! という気軽な気持ちで観ていたのですが、そこでとても素晴らしい選手二人と出会いました。
山口健大選手(桐光学園→東洋→現・東京サンレーヴス)と、中山拓哉選手(東海大相模→東海→現・秋田ノーザンハピネッツ)。
20点差くらい負けていたところを、この二人で4点差くらいまで詰めたんですよ。諦めない二人にとても感銘を受けたことをよく覚えています。
普通ならそのまま高校バスケ行きそうなものなんですけど、そうならなかったのには理由がありまして……。
試合で大変を感銘を受け、Twitterをフォローしに行ったのです、彼らの。
で、そこで山口くんが桐光OB(拓殖の井上くん、だったかな、確か。当時4年生だったはず)に、「大学のリーグ戦観に来いよー」と声を掛けられているのを見掛けまして。
今考えれば各大学、バスケ部があるから当然なんですけど、その時は目から鱗だったんですよ……「え!? 大学バスケってあるの!?」って。
高校生より俄然歳も近くなるし、何より、自分の母校・日本大学がバスケ部持ってないわけないから(よくは知らない)(芸術学部はオール日大と隔離されているので……)(孤高のチーズ蒸しパンこと、日芸)、母校を応援できるじゃんね!?
さっそく「大学バスケ リーグ戦」でGoogle検索しました。今も昔も、トップでヒットするのが関東学連で良かった。
母校が1部ということ、9月からリーグ戦が始まるということ、その初日第一試合が母校だという調べをつけ、『黒バス』好きの友人を伴って行くことに。
一生忘れることのない日。
2012年9月1日(土)。
場所は日体大世田谷キャンパス。
第一試合は筑波大学vs日本大学。
そう、ここで、筑波大学と出会いました。
客席の座り方も覚束ないなか、アップするところから観ていたわけですが。
最初に目に留まった選手は、当時筑波3年生だった池田龍之介選手でした。理由:イケメン。
(ちなみに次の試合、早稲田vs大東文化大学で最初に目に留まった選手は、当時早稲田1年生だった池田慶次郎選手でした。理由:イケメン。もちろん、兄弟だと知るのはずっと後)
とはいえ、一応幾ばくかある母校愛をもって観に来ているので、日大の応援のつもりで試合観戦。
もうね、ボッコボコにされたんすよ、日大。
まだバスケのことが全然わかっていない時(まぁ今もよくわかってないですけどニョポポ)でしたので、なんでこんなにボコボコにされるかよくわからない……わからないが!
筑波の21番がすげーから負けたということだけは、素人の僕でもわかるぞ……!!
と、憎しみの目を向けて筑波の21番を観ていました。
そうです、当時2年生だった笹山貴哉選手(洛南→筑波→現・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)。
ちょっとよっくわからん、と思いました。
大学って4年間あるわけで、2年生っていったら下級生じゃないですか?
その2年生に、母校は良いように振り回されたわけですよ。意味わかんなくないですか?
ってなったんです。その時、日大はメインガードが怪我でいなかっただとか、笹山さんが凄い子だったなんて知らなかったのですから。
ともあれ、筑波大学は母校をボッコボコにした憎き相手だったわけです。母校愛とかそんなないと思っていたんですけど、負けるとやっぱり悔しいんですよね。小・中・高よりもはるかに大学が好きだったから。
ついでに笹山さんも憎き相手でした。憎き、っていうか「下級生なのに上手いとか……むかつくわ……ギリギリィ」みたいなやつです。嫉妬? 嫉妬かな?
そんな感じで、筑波応援とは程遠いところから、私の大学バスケ観戦はスタートしました。
これがどうして今のようになったのか。それはまた次のパートで。
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