わかっているようでわかっていない。テストの7原則について(JSTQB)
QAエンジニアのつーつーです!
今回は国際ソフトウェアテスト資格のJSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)の内容についてお話したいと思います!
何事も基本が大事👍ということで常に意識しておきたい基本的な部分から押さえていこうと思います🥳
これからQAエンジニアとして活動していく方や言われてみればテストのこと我流になってるかもという方の参考になればと思います!
JSTQBついて
下記の背景をもとに業界全体で技術力を向上する手段の一つに、資格認定制度があり、それがこのJSTQBになります!
テストの7原則について
JSTQBでは各認定資格でシラバスが用意されており、それぞれのレベルで抑えるべきポイントがギュッと体系的にまとめられております。
その中でも基礎となる要素の一つ「テストの7原則」について紐解いていこうと思います😊
なお、2024年11月~試験適用される刷新されたシラバスの内容が試験内容となるため少しだけ先取りしてその内容ベースで抑えていければと思います!
1.テストは欠陥があることは示せるが、欠陥がないことは示せない
ここで言っている「欠陥」はいわゆる「バグ」になります☠️
そしてこれは、悪魔の立証と言われるやつですね。バグがないことを証明することはできないということです🥶
2.全数テストは不可能
ありとあらゆる組み合わせを全てテストすることです。そりゃあ無理です。非現実的ですよね😓
ということで、やみくもに全部やりましょう!ではなく、戦略的にどのようにテスト推進していくべきかを考え、計画して実施することが重要です!
3.早期テストで時間とコストを節約
不確定要素があるなかでも先行投資をしましょうよ。ということですね👍
陥りがちなパターンとしては、「うちは不具合が多いからそのための工数(余力)をテストのために残しておきたんだよね~」と言って、そもそもバグ混入を未然に防ぐ活動をあまりしないパターンは避けましょうよ。ということですね。。。
わかっていても勇気がいる活動だと思いますので、ガスの元栓を占めるつもりで思考は予防活動に重きを置けるようにしましょう😊
4.欠陥の偏在
パレートの法則とは全体の数値の大部分(約80%)は、全体を構成する一部の要素(20%)が生み出しているという法則になります。仮説を立てて、検証を行い、その結果をしっかりと分析することでどの領域(機能)を強化していくべきなのかを判断する材料にしていくことができます📝
5.テストの弱化
これはシステム自体が成長していく過程の中で、作り手側の当たり前基準も成長していくことで起こることと私は考えております。
xxを押さえておけばOK👍という固定観念があると良い方向に働くケースもありますが、システムが複雑になればなるほど悪い方向に働くケース(欠陥が検出しにくくなる)に陥るため、気を付けましょうということですね🫡
6.テストはコンテキスト次第
このアプローチでやれば問題ない!というものは存在しないということですね。システムを利用することで期待する効果は用途によって異なりますので、そのシステムとして必ず担保していくべき要素(セキュリティ重視、柔軟性重視、etc…)を理解してテストアプローチを決めていく必要性があります🤔
7.「欠陥ゼロ」の落とし穴
私はこれを見た時に「自分たちの本当の役割を理解せよ」と言われているのでは、と思わずハッとしました😮
システムを作ること自体が目的となってしまい、このシステムを使ってユーザーのニーズに応える。という本質的な目的を理解・意識しながら活動していくことの大事さを痛感しました😓
まとめ
少し長くなってしまいましたが、テスト活動をしていくうえで抑えるべき本質的なポイントなども認識できるような内容かと思います。
QAエンジニアに限らず、システム開発に携わる人達はシステムを作ることが目的ではなく、世の中をより良くするための活動・手段としてシステム開発を行っているということ再認識(意識)するきっかけになれば幸いです🙏
参考文献
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