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【WRC Rd.4 クロアチアラリー🇭🇷Day1ハイライト🚗💨】

荒れる路面と天気が続く8ステージ119.74kmを戦ったDay1、1日を終えてトップ争いは非常に見応えのある展開となりました。
まず総合1位に立つのはヌービル👓(ヒョンデ)とエヴァンス🇬🇧(TGR)の2人。なんと8ステージを戦って2人は同タイムでDay1を終える結果となりました。
この2人を”アルバイター”オジェ🇫🇷(TGR)が僅か6.6秒差で追いかけるトップ3となりました。

天候はSS1が始まった時点では青空が広がり非常に気持ちの良いコンディションに思えましたが、標高の高いセクションになるとなんと道端には名残雪が…さらにステージによっては雪や霙が降り注ぎ、季節感を錯覚させます。もう4月だったのに…笑

また路面コンディションは他のターマックラリーと比べても非常に荒く、あちこちでひび割れがあったり隆起していたり、所々でアスファルトを重ね塗りしていたり。ラリーTVの実況では「路面にサロンパス」という謎の名言が生まれました(爆笑)。

その中でWRCクラスは多少のトラブルはありつつも1台もリタイアすることのないスムーズな1日となりました。
見どころとなったのは各車各チームのストラテジー。トップを走るヌービルは午前の4ステージをソフトタイヤのみで挑み序盤からとにかくハイペースで後続を引き離します。出走順も1番で路面が綺麗な状態で走れるためそれを活かす形の戦略でしたね。SS4が終わった段階では2位エヴァンスに対して8.6秒のギャップを築いてましたが、逆に午後はハードタイヤにシフトしたことと、SS6で岩をヒットしてしまいパンクし失速。SS7終了時点ではエヴァンスに総合トップの座を許してしまいましたが、SS8で僅かに巻き返し同率1位に返り咲きました。

エヴァンスはヌービルと異なり全ステージを通じて落ち着いた走りを披露。SS5の時点ではヌービルに対し10秒のギャップがありましたが、ヌービルがSS6で先に挙げた通り失速すると一気に差を詰めます。Day1を終えてこれだけの接戦を見せてくれるとDay2、Day3が楽しみになりますね。

この2人に続く力強い走りを見せてくれたのはオジェ。SS6が終わった時点ではトップから18秒遅れでしたが、SS7とSS8では鬼神の走りでペースアップしステージウィンを連取。最終的にはトップ2人から6.6秒差まで近づきました。
Day1のオジェの出走順は6番目、ターマックラリーでは後続になればなるほど砂や砂利が入り路面コンディションが悪くなるので状況としては不利になりはずでした。しかしそれをもろともしない力強い走りで駆け抜けてくれましたね。やっぱりこのおじさん凄いです。
Day2以降の走りにも期待です。

勝田貴元🇯🇵(TGR)は総合6番手でDay1を終えました。SS1からいきなりトップから36秒も離されてしまい、その後も近づくことが出来ずギャップは広がる一方。最終的にはトップから1分37秒遅れ、5位フルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)からも45秒引き離されてしまいました。その中でも最終SS8だけは自信を持って走ることが出来たのかステージ4位でヌービルから1.1秒落ちで終えることが出来ました。本人のコメントも前向きだったのでDay2もその感覚を持って走れるといいですね。

WRC2クラスではグリヤジン🇧🇬とロッセル🇫🇷のDG Sportシトロエンのコンビが圧巻の走りで後方を2分以上引き離し大きくリード。特にグリヤジンはずば抜けて速くロッセルに対して30秒ものリードを築き、WRCクラス最後尾のミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)からも40秒しか離されておりません。Day2の走りにも注目したいですね。

今回のWRC2にはTGRチャレンジプログラムの山本と小暮も参戦。山本はクラストップから6分9秒遅れの10位、小暮は15分41秒遅れの15位でDay1を終えました。小暮は何かトラブルがあったのかもしれないですね。
まだまだ経験を重ねている段階の若き2人、Day2もしっかりと走り抜いてほしいですね。

Day2はSS9からSS16まで、8ステージ108.76kmを予定。この日はSS11とSS15の2ステージがTVステージと設定されJスポーツでは両方、Abema TVではSS15が配信される予定になってます。是非一緒にWRCを応援しましょう!
Day2も目が離せません!


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