【WRC Rd.10 アクロポリスラリーギリシャ🇬🇷Day1,2ハイライト】

Day1はSS1のみのためDay2とまとめてハイライト

今回のアクロポリスラリーは始まる前から波乱の展開
なんと直前に降った大雨の影響によりシェイクダウンが中止、Day4のSSではありますがSS14と15が19.77kmから9.00kmへ短縮が決定するなど、荒れ模様を呈します
さらにDay2が始まる直前にはSS2と4が18.1kmから10.37kmへ短縮
そこまで悪路にならなくても…(⌒-⌒; )
この時点で総SS距離が307kmから270kmまで削られます

Day2、SS6まで終わって暫定総合トップはティエリー・ヌービル🇧🇪(ヒョンデ)
その後ろを2.8秒差でセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)が追う展開
王者カッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)は出走順が第1走者という影響もあったのかトップから25.5秒遅れの3位につけます
勝田貴元🇯🇵(TGR)はトップから41.7秒遅れの総合6番手、5位エサペカ・ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)を9.6秒差で追います

WRC2は「藤原とうふ店」のステッカーが光るニコライ・グリアジン🇷🇺(Toksport/シュコダ)がリード、ヨハン・ロッセル🇫🇷(PH Sport/シトロエン)が29.6秒差の2位、ガス・グリーンスミス🇬🇧(Toksport/シュコダ)が36.4秒差の3位で続きます

このDay1-2はとにかく荒れます
天候は回復して快晴なのですが、路面はまだまだ水気を帯びておりそこそこのマディ
そこからセッションが進むごとにグラベルは乾き出し、今度はグラベルの下に潜む岩肌や石畳のように埋まった大きな石が顔を出します
また周囲に転がっている石も大きくゴツゴツしていて波乱を予感させます

実際にこのDay2では様々なマシンが路面の影響を受けバンプで跳ねたり石や轍に引っ掛けたりしてパンクが連発
特にWRC2のミケルセン🇳🇴(Toksport/シュコダ)はSS2で左リアをバーストし周辺のフェンダーまで破損、さらに続くSS3でも履き替えたはずの同じ左リアを再びバーストさせ、タイヤを一気に2本も失います

パンクだけでなくマシントラブルも続発
WRCではピエール・ルイ・ルーベ🇫🇷(Mスポーツフォード)がDay2最初のSS2へ向かう途中のリエゾンで止まってしまい、Day2を1度も走ることなくデイリタイア
オイット・タナック🇪🇪(Mスポートフォード)にもSS3を終えたところでトラブルが発生!タイヤフィッティングゾーンで修復に取り掛かる場面が映し出されてました
幸い修復でき戦列に復帰はしましたが規定された時間までにSS4のTCに辿り着かなかったことで3分40秒のペナルティが課されました
(それでもデイリタイアよりはマシです)

WRC2勢でも、オリバー・ソルベルグ🇸🇪(Toksport/シュコダ)が燃料系トラブル、ボンネットに大きなKFCのスポンサーロゴで目立つゲオルグ・リンナマエ🇪🇪(ヒョンデ)はSS2で派手に横転しリタイアとなります

またSS4では人的トラブルも発生
なんとSS内の立ち入り禁止区域に観客が侵入するトラブルが発生
しかもかなり危険な場所まで侵入しており、結果予定通りTCまで来ていたラリー1車両が走行を終えたところでSSは中止となりました

ただこの恩恵を受けたのが先に述べたタナック、そしてソルベルグ
ステージ中止になったためこの2組はあくまで走行に遅れたということでリタイア扱いにはならず、そこに生まれた時間でなんとか車両の修復を試み結果として戦線復帰することができました(ソルベルグは完全解決には至っておらず後にデイリタイアを喫することになりますが…)

ここまではトラブルな話ですが、逆に光ったのは上位陣の果敢な攻めの走り
特に総合トップのヌービル、2位オジェ、そしてトラブルからの追い上げを図るタナックの3台には人一倍気迫を感じました
その中でもSS5はヌービルが走り終えた時点で後続に10秒以上の差を付けて他を寄せ付けない走りに見えましたが、それでもオジェが5秒落ちまで迫り、さらにタナックはヌービルより5.9秒も速いタイムで塗り替えてステージウィンを飾ります
因みにタナックはSS6でもステージウィンを飾り、トラブルとペナルティからの挽回を図ります

その他で番外編で言うと面白かったのはDay1のSS1、スペシャルSS
アテネの街中で行われたステージだったのですが、途中通過する建物の柱には無数の落書きがあったのですが、そこにはなんとあの日本発の世界的に有名なあの電気ネズミの落書きが!
しかもそこそこのクオリティで電撃を喰らわせます
ぜひDay1ハイライトの映像でご自身の目でご確認ください笑

さて、Day2はSS7から12までの6ステージを予定
このうち最後のSS12はライブステージでJスポーツでも配信されます
Day2はランキング順の出走でスイーパー役となったロバンペラも、クラス順位のリバース順となるDay3では路面が整ってる状態での走行となり逆襲が期待されます
それに対しヌービルが逃げれるかどうかが注目どころ
勝田貴元の走りやWRC2勢の活躍も目が離せません!
Day3も楽しみに見ていきましょう


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