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【WRC Rd.12 ラリーチリ🇨🇱Day1ハイライト🚗💨】

早速様々なドラマが起きたチリのDay1。6ステージを走りまずは1日目をトップで終えたのはエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)。ステージウィンはSS2のみでしたがほとんどのステージでトップ3に名を連ねる安定した走りを披露。しかし3秒後ろにはオィット・タナック🇪🇪(ヒョンデ)も迫っており、決して安泰ではありません。タナックはチャンピオン争いの中にもいますので2日目も攻め込んでくるでしょう。エヴァンスはリードを守れるのか注目です。

この1日目はSS1から出鼻をくじかれます。ヌービル👓(ヒョンデ)、タナック、オジェ🇫🇷(TGR)が走り切ったところで後続が各車スロー走行。エヴァンスに至ってはステージ内にも関わらずヘルメットを脱いでしまってます。なんとSS1はステージキャンセル。公式ドキュメントにも"Spectator issues"と記載されていたので恐らくは観客の乱入でしょう。勘弁願いたい。

SS2以降は問題なくイベントが進みますが、今日の「あーっと!」はSS3。
映像に映り込んできたのはコントロールを乱し法面に左リアを激しくぶつけるオジェ。ポイントリーダーのヌービルを猛追しているせいか、珍しく序盤からミスを犯します。オジェはこれにより左リアをパンク、ステージ内でタイヤ交換を強いられました。

更にセスクス🇱🇻(Mスポーツフォード)も同じくSS3で、オジェとは異なるセクションですが同じようなミスでコントロールを失い左リアを激しくヒット。セスクスもパンクを喫しステージ内でタイヤを交換。

しかし、フィニッシュした後のセスクス車を見ると交換したはずなのにタイヤがリム落ちしてます。あれ?交換したよね……なんと、交換したはずのタイヤもパンクを喫してしまいます!

セスクスはスペアを1本しか積んでおらず、交換できるタイヤがありません。SS3後にミッドデイサービスが設けられているのでなんとかそこを目指しましたが、リエゾン走行中にパンクしたタイヤがホイールから外れてしまいついにリムだけの状態に。流石にこの状況では走り続けることはできません。セスクス、敢えなくデイリタイアとなります。

更にSS4ではラッピ🇫🇮(ヒョンデ)が右コーナーで左リアをヒット。オンボードを観ていただくと分かりますが、大きめの石がゴロゴロと転がってます。恐らくはこれに足を掬われる形になって滑ってしまったのでしょう。

ラッピはフィニッシュまで辿り着きますが、ヒットしたのとは逆の右リアがなぜかパンク。恐らくは大きめの石の影響でタイヤが摩耗してしまったのでしょう。路面がどれだけトリッキーなのかを物語ます。

以降は問題なくステージが進行しDay1終了。この時点ではタナックがエヴァンスに対して0.4秒差で総合首位に立ってました。

しかしその後にステージキャンセルとなったSS1のラリー1勢のタイムが同じステージを使用するSS4のタイムを参考に修正が加えられ、その結果エヴァンスのタイムがタナックを上回ることになりました。

エヴァンスがトップに躍り出る一方で凄まじい走りを披露したのはオジェ。SS3でのパンクで後退したものの、Day1の6ステージのうち3ステージでステージウィンを獲得(※1つはステージキャンセルとなったSS1)。特にSS4はステージ2位のタナックに対して5.9秒もの大差をつける圧倒的な速さを見せつけました。パンクの影響でSS3終了時点ではトップから1分41秒遅れてましたが、SS6では1分24秒まで縮めてきました。Day2ではどこまでタイムを縮めポジションを上げていけるのか?見どころです。

Day2はDay1と同じく午前3本、午後3本の計6ステージを予定。ステージがまとまっていて放送も連続しているので非常に観やすいですね。一体どんな1日になっていくのか?見逃せません!


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