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【WRC Rd.6 ラリーイタリア・サルディニア🇮🇹Day1ハイライト🚗💨】

4ステージ77.82kmを走り抜いたDay1、総合のトップに立つのはセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)。2ステージでステージウィンを飾り上々の出だし。しかし2位オィット・タナック🇪🇪(ヒョンデ)が僅か4.5秒差で続き決してオジェ独走とはいきません。3位にはダニエル・ソルド🇪🇸(ヒョンデ)がトップから33.2秒遅れで続いてます。

この日は4ステージしか行われませんでしたが、これが各車の戦略に大きく影響を及ぼしました。
基本的には各車タイヤチョイスは装着している4本+1本もしくは2本をスペアとして搭載するのですが、当然タイヤ1本の有無で車重も変わりこれが走行にも影響を及ぼします。
このDay1はステージ数が少ないことからスペアを1本しか積まず走り出す車が何台かいたのですが、これが仇となります。

チャンピオン争いを演じるエヴァンス🇬🇧(TGR)はSS1で早速パンクを喫します。エヴァンスはまさにスペアを1本しか積んでおらず、いきなりこの日残りのステージでパンクは許されない状況になります。
今回のサルディニアはグラベル路面の下に石が埋まっておりコース幅も狭いです。そのためステージ距離自体は長くないのですがパンクチャーリスクが非常に高く、元々スペア1本はとてもリスキーでした。
エヴァンスはランキングトップのヌービル👓(ヒョンデ)に対して何としても勝つ必要があるため恐らくギャンブルに出たのでしょう。しかしそれが裏目となりました。エヴァンスは結局のところ最終的にトップから57.3秒遅れの総合6番手でDay1を終えています。

ミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)もSS1後に1本しかないスペアに履き替えたようで、SS2後のコメントでも石を避けるためにスラロームのように走ったとコメント。通常グラベルラリーは走るほど走行面が綺麗に整備されるのですが、先ほども述べたようにグラベル下には石が埋まっているので走行を重ねると逆にこの石が表に現れてきます。それを避けるように走らざるを得なかったのでしょうね。

さらにはSS3でフルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)もスローパンクチャー。タイヤ交換は行わず最後まで走り切りましたが、今度はSS4で電気系のトラブルが発生。残念ながらフルモーはデイリタイアとなってしまいました。

ランキングトップのヌービルはSS1からペースが上がらず。特に本人のコメントからもトラブルの話はなく、単に路面が滑りやすく難しいとのことでしたが、今回は苦戦を強いられてるようです。
一方でSS2ではどこで拾ってきたのはルーフに木の枝を装着しての走行。オシャレも欠かさないヒョンデi20N、キマってます(笑)。

勝田貴元🇯🇵(TGR)はDay1を終えて総合4番手。3番手ソルドとは1.3秒差で争います。表彰台争いにはいますが本人もコメントしている通り見ていてあまりプッシュ出来てないなという印象の走り。後方からはヌービルが2.1秒差に迫ってますし、Day2は攻めて行ってほしいですね。

さて、翌Day2は8ステージ149.00kmを予定。荒れ狂うグラベルの大地を各車どのように戦い抜くのか?Day2も見逃せません!


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