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【WRC Rd.7 ラリーポーランド🇵🇱Day4ハイライト🚗💨】

4日間に及んだラリーポーランド、最終日Day4は4ステージ64.00kmを走破。4日間で19ステージ304.10kmを走り抜いて優勝を飾ったのはカッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)!レッキ中の事故で欠場となったオジェ🇫🇷(TGR)の代打で急遽飛んできて、結果優勝をかっさらって、一体なんなんだこの男は…

Day4を終えての最終リザルトはこちら。

Day3が終わった段階でロバンペラがリードし、2番手ミケルセン🇳🇴(ヒョンデ)が9.4秒差で追いかける展開でしたが、この日ショッキングだったのはそのミケルセン。8年ぶりの優勝を目指して攻めてましたが、なんとSS16で右リアをどこかにぶつけたのか大きく破損。タイヤも完全にバーストしてしまい大きくタイムロス、この時点で優勝どころか表彰台の芽はなくなってしまいました。

損傷が大きかったのでリタイアも心配しましたがなんとか最後まで完走し総合6位でフィニッシュ。リタイアになると土曜日までの暫定ポイントを全損失することになるので最後まで走り切れて15ptを守れたのは良かったです。

そしてこのラリーで驚きだったのはトップクラスデビュー戦となったマーティン・セスク🇱🇻(Mスポーツフォード)。昨年からWRCを全戦追いかけている僕ですがWRC2などでも見かけたことのない名前。調べると過去幾度かJWRCにも参戦したことがあったようで昨年はヨーロピアンラリー選手権(ERC)のランキング2位。MスポーツとWRCプロモーターの支援を受けての今回デビューでしたがイベント序盤から総合5位前後を走り、最終的にはトップから1分47秒遅れの5位でフィニッシュ。今回彼の車は次期ラリー1の構想にあるノンハイブリッド。ハイブリッドユニットを取り除いて、そのユニット分の重量を追加で載せてましたので他車に比べると不利な条件ではありましたがそれをものともしない見事な走りを披露してくれました。
次戦ラリーラトビア🇱🇻は彼の母国ラリーで、今度はハイブリッドを搭載したマシンでエントリーします。まだ24歳とWRCでは若年層なのでこれからの走りに期待したいですね。

勝田貴元🇯🇵(TGR)はトップから2分26秒遅れの総合8位でフィニッシュ。一応はサタデーポイント、スーパーサンデーポイント、パワーステージポイント全てからポイントを上げることは出来ましたが、今回は最初から最後までとことん速さを示すことが出来ないイベントとなりました。本人もXで思うようにペースを掴めなかったと回顧。次戦ラトビアでは巻き返してきてほしいところです。

この日曜日を終えて最終的な獲得ポイントはこちら。

チャンピオン争いで言うとエヴァンス🇬🇧(TGR)が総合2位に入りトータル17ptを獲得。ヌービルは今回出走順も相まってペースが上がりませんでしたがそれでもパワーステージはトップタイムをマークし最終的には14ptを獲得。ダメージを最小限に抑えることが出来ました。
Day2のデイリタイアで後退し、Day4に備えてDay3もリタイアを選択したタナック🇪🇪(ヒョンデ)はスーパーサンデートップタイムをマークし、パワーステージも2位でフィニッシュ。日曜日に獲得できる最大は12ptなのでほぼフルマークの11ptを獲得。土曜日の選択が見事ハマった結果となりました。きっちり仕事をこなすタナック、流石です。

今回のラリーを終えてのランキングはこちら。

トップのヌービル👓(ヒョンデ)とエヴァンスのギャップは僅かに縮まり15pt差となりました、しかしタナックもエヴァンスを6pt差で追いかけます。
今回のラウンドが第7戦で、次戦からは後半戦に入ります。このチャンピオン争い、まだまだ激化していきそうですね。

さて、次戦は7月18-21日の第8戦ラリーラトビア🇱🇻。ポーランドは今回がWRCカレンダー復帰イベントでしたが、ラトビアは今までERCでの開催でWRCは初開催。WRCホームページの情報によるとハイスピードでスムーズなグラベルラリーとのこと。一体どんなラリーになっていくのか?次戦も見逃せません!


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