【WRC2024年シーズンプレビュー🚗💨】
1月25日に迫ったWRC2024年シーズン。昨年はロバンペラ🇫🇮(TGR)がチャンピオンを奪い2連覇を成しましたが今年はどんなシーズンになるのか?
プレビューを少しだけお送りしたいと思います。
カレンダー
2024年シーズンのカレンダーはこちら
2023年と異なるのは、ラリーメキシコ🇲🇽とラリーエストニア🇪🇪が脱落、ラリーラトビア🇱🇻が新たに加わりラリーポーランド🇵🇱が2017年以来カレンダー復帰となりました。
この変更によりサファリラリーケニア🇰🇪が6月開催から第3戦の3月へ移動。2023年はケニア🇰🇪が組まれていた6月の第7戦にラリーポーランド🇵🇱が組まれ、エストニア🇪🇪が組まれていた第8戦にラトビア🇱🇻が入ることになりました。
メキシコは個人的に好きだったのでカレンダーから脱落したのは残念ですが、ラトビアとポーランドがどんなラリーになるのか楽しみですね。
ラインナップ
WRCクラス参戦のチームは昨年までと変わらずTGR、ヒョンデ、Mスポーツフォードの3チーム。ドライバーラインナップは以下の通りです。
TGRは昨年と同じ顔ぶれ。ただし2連覇を成したカッレ・ロバンペラ🇫🇮がひと息つきたいとのことでフルタイムではなくシーズンの半分にエントリーするシェアシートのパートタイムとなりました。セバスチャン・オジェ🇫🇷もシェアシートなのでこの2人が交代で走ることになりそうです。入れ替わりで勝田貴元🇯🇵がフルタイムへ昇格。昨年の最終戦ラリージャパン🇯🇵では鬼神の走りを披露し度肝を抜かれました。その走りをそのまま2024年にも繋げてほしいですね。期待しましょう。
こうなると2023年のランキングから考えればエルフィン・エヴァンス🇬🇧は筆頭チャンピオン候補と言えるでしょう。WRCトップクラスフルタイム参戦10シーズン目、念願のチャンピオン獲得なるか注目です。
ヒュンダイはなんと5人体制での参戦。レギュラーはWRCを代表するメガネのティエリー・ヌービル🇧🇪とMスポーツから復帰移籍のオィット・タナック🇪🇪。この2人もロバンペラがパートタイムになったことでエヴァンスと並びチャンピオン候補になると思われます。ヌービルも勝てば初タイトル、タナックは2019年以来2度目のタイトルとなります。三つ巴が予想される戦い、目が離せません。
一方で3台目はシェアシートでエサペカ・ラッピ🇫🇮、ダニ・ソルド🇪🇸、そして前年WRC2チャンピオンのアンドレアス・ミケルセン🇳🇴の3人が交代で走ることになります。
ヒュンダイは昨年から育成を拡充し、抱えるドライバーの数も豊富になりました。まだまだ戦闘力ではTGRに武があると思いますが、これから手強い存在になってきそうですね。
Mスポーツフォードはアドリアン・フルモー🇫🇷とグレゴール・ミュンスター🇱🇺の2名体制。
WRCのマニュファクチャラーランキングのポイントは毎戦3台登録、上位2台のポイントが計上されるため、2台でも問題はありませんが、1台がリタイアとなるとそれだけで計上ポイントが半減となるため、なんとも心許ない体制です(^◇^;)
Mスポーツはタナックが離脱してベテランがいないため、今年は我慢と育成の1年になりそうですね。
2人にはドライビングだけでなく、インタビューの面白さもレベルを上げてほしいところです(笑)
こう見ていくと、ドライバーズタイトルの筆頭はエヴァンス、対抗馬としてヌービルとタナック。マニュファクチャラーはTGRが筆頭候補でそれにヒョンデがどこまで挑めるか?というところにかかっているかなと思います。
ただ、今年はポイントシステムも変更となり、やる側も観る側もシーズン序盤は少し難しい見方になると思います。
次はそのポイントシステムについてお話しします。
ポイントシステム
2023年までは全ステージを終えた順位に対して1位から25-18-15-12-10-8-6-4-2-1と10位までポイントが割り振られ、それとは別に最終SS(パワーステージ)のトップ5に5-4-3-2-1とポイントが充てられていました。
それが今季からはまず土曜日までの総合順位に対して18-15-13-10-8-6-4-3-2-1と10位までポイントが割り振られます。そして日曜日だけの順位に対して7-6-5-4-3-2-1と7位までポイントが充てられます。また今まで同様、最終SSパワーステージにも5-4-3-2-1とステージ5位までポイントが与えられます。但し、土曜日までのポイントに関しては全ステージを走り切ることが条件であり、万が一日曜日にリタイアを喫した場合は土曜日までのポイントは与えられず、ポイントも次点のドライバーに回されることになります。
なので例えば土曜日までは総合2位で15pt、日曜日はアグレッシブに攻めて日曜日総合1位で7pt、そしてパワーステージも1位で5pt、合計27ptを獲得、但し土曜日までのトップとの差を埋めるに至らず総合2位に終わったとします。対して土曜日までに後続に大きなギャップを築いて総合トップで終え18pt、しかしクラッシュが怖くてチキって日曜日を徐行し日曜日総合6位で2pt、パワーステージも4位で2ptを獲得し、全行程を終えて総合優勝を果たしてもこの場合総合計ポイントは22ptとなり、2位のドライバーが獲得ポイントで優勝ドライバーを上回るなんて可能性もあります。
一方で、土曜日までに何かしらのトラブルで後退して総合順位もポイント圏外に転落しまっても日曜日に頑張れば日曜日1位7ptとパワーステージ1位5ptの12ptを獲得することも出来ます。今まではパワーステージだけが頼りでしたので、これは後退したドライバーにとっては巻き返しのチャンスになるでしょう。
正直これはWRCを見慣れている人でもややこしくて最初のうちは混乱すると思われます。これからWRCを見ようとされる方はベテランファンと一緒に最初は学んだ方がいいかもしれないですね。
WRC2以下はWRCと異なり、今までと変わらず日曜日までのクラス総合順位に対して10位までポイントが割り振られるシステムになります。
また昨シーズンまではパワーステージポイントがステージトップ3に与えられてましたが、出走順の不平等さも相まって今シーズンは廃止となりました。この新しくなるシステムがシリーズにどのような影響を与えるのか?まずはやってみないことには分からないので今シーズンしっかり見守っていきたいところですね。
さて、いよいよ始まるWRC2024年シーズン。一体どんなドラマがそこに待ち構えているのか?
今年もハイライトは毎回投稿していく予定にしてますので、そちらも楽しみにされて下さい(^○^)
今シーズンもよろしくお願いします!
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