【WRC Rd.9 ラリーフィンランド🇫🇮Day3ハイライト🚗💨】
Day3は6ステージが進行。土曜日を終えて総合トップに立つのは変わらずカッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)。6ステージ中5つでステージウィンを飾り、2番手に続くオジェ🇫🇷(TGR)に対して44秒ものギャップを築いて圧倒的な速さを見せつけました。キャリア初の母国優勝に向けて、盤石な体制を築きます。
Day3はDay2に続いてまたもや波乱の1日となってしまいました。
1本目となるSS11ではDay2でデイリタイアを喫した勝田🇯🇵(TGR)を先頭にスタート。勝田は問題なく走ったものの、その2つ後ろでスタートしたミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)がいきなりクラッシュを喫します。Day3始まったばかりでしたが、早速デイリタイアです。
SS12では今度はエヴァンス🇬🇧(TGR)にトラブルが発生。ここまで総合3番手を走ってましたが突如失速。グラフィックで表示される速度表示を見ていると5速までしか使えておらず6速に入れることが出来てない様子。フィニッシュ後のインタビューではミッション系のトラブルを訴えてました。
とりあえずは走れていたのでなんとかSS13まで走り切ってミッドデイサービスに向かうことが出来たのは幸いだったかもしれません。
午後ループに入ってからは各車リタイアしないようにフルアタックではなく少し安全を取った走りに入っていきましたが、この日も山あり谷ありだったのはラッピ🇫🇮(ヒョンデ)。
SS15ではこの日唯一ロバンペラ以外でステージウィンを飾る活躍を見せるも、SS16ではパンクを喫してしまいステージ中に停車。最終的には走行を再開しフィニッシュを迎えることが出来たものの悔しいアタックになりました。
このDay3の注目はなんと言っても復活となったステージ、SS13/16の「オウニンポウヤ」ではないでしょうか。フィンランドはハイスピードグラベルラリーと言われますが、その中でもこのオウニンポウヤは190km/hオーバーで駆け抜ける非常に長い区間を有し平均速度も高く、ハイスピードを象徴するステージでした。それ故に危険も隣り合わせで、しばらくの間ラリーフィンランドのステージから除外されてました。
しかし今回新たに「バーチャルシケイン」と呼ばれる減速区間を設けることでこのオウニンポウヤステージが復活。画面越しに見ていても高速で、その中にも路面のアップダウンが激しくジャンプセクションもあり非常に攻撃的なのが分かります。
どのドライバーもフィニッシュ後のインタビューに笑顔で「マジで楽しかった」と答えてるあたり、このステージがどれだけスリリングでチャレンジングなのかが伺えますね。
このDay3を終えての暫定総合ポイントはこちら。
日曜日を走り切ることが前提なのであくまで暫定ではありますが、ドライバーズチャンピオンシップを考えるとエヴァンスの失速はかなり痛いものになりました。ヌービルの3番手13ptは非常に大きいですね。
一方マニュファクチャラーチャンピオンシップではロバンペラとオジェの2人で33ptを稼いで、暫定ではありますがTGRはヒョンデを抜いてトップに浮上。ヒョンデはDay2で2台を失ったのがやはりかなり痛い。TGRは年間パートタイム参戦のロバンペラとオジェがラインナップにいるのがかなり助かってます。
さて、ラリーフィンランドも残すは最終日Day4の4ステージ41.66kmとなりました。日曜日だけの順位でポイントが割り当てられるスーパーサンデーポイントとパワーステージがあるので、ここまでデイリタイアなどで後退したドライバーたちにもまだ大きくポイントを稼ぐチャンスはあります。
波乱のイベント、最後はどんな1日になるのか?最後まで見逃せません!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?