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【WRC Rd.1 ラリーモンテカルロ🇫🇷Day3ハイライト】

Day3はSS9からSS14まで合計6つのステージが行われました。
Day2と比べても朝の気温が低く路面の凍結が気になる中で1日が始まりましたが、そんなDay3も波乱の展開となりました。


WRC

Day3を終えて現在の総合順位はこちら。

えーっと、勝田の相棒のジョンストンが日本人に帰化されてますね(笑)。

トップを走るのはティエリー・ヌービル👓🇧🇪(ヒョンデ)。SS9と14でステージウィンを飾り、力強い走りでDay2から追い上げトップに立ちました。
オンボードを観ていても走りに気迫を感じ、何としても勝ちにいくという姿勢を感じました。最終日Day4も力強く駆け抜けてくれるでしょう。

2位にはラリーモンテカルロ通算10勝目を狙う世界最速のセバスチャンの一角、セバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)が3.3秒差で続きます。6SS中3SSでステージウィンを飾り、なんとカンクネンを抜いて歴代4位の700ステージウィンに辿り着きました。長く現役で、それもトップクラスで戦い抜いたから届いた偉業。この記録は今後さらに伸ばしていくことになりそうですね。

Day2までラリーを牽引していたエヴァンス🇬🇧(TGR)は突然の失速。SS9は路面コンディションに苦しみ、さらにSS10でも大きく遅れインタビューでは「問題が発生した」とコメント。その後ハイブリッドに異常があることが発覚し、走行を継続したもののトップから34.9秒遅れの3位へ後退することになりました。何としてもDay4までにトラブルを解決し、最終日は再び力強い走りを見せてほしいところです。

勝田貴元🇯🇵(TGR)はWRC2勢を抜けて総合7番手まで戻ってきました。Day3は一転して走りに力強さが戻ってきました。出走順が1番手というのも功を奏しましたね。ステージウィンはないものの6ステージで常にステージ順位を5位以内で終え、特にSS10はトップから2.3秒の3位、SS11は1.2秒差の3位という速さを示しました。最終日はミスに気を付けつつ、攻めた走りで日曜日ポイントをしっかりと獲りに行って欲しいところですね。

さて、改めてですが今年からはこの土曜日までの総合順位に対して一旦ポイントが仮で割り振られるようになりました。現在の暫定ポイントはこちら。

まぁ、総合順位通りなので特に説明は不要かと思います(笑)。ただ、あくまでこれは仮であり暫定です。万が一日曜日にリタイアを喫することがあればこの土曜までのポイントの獲得権は失われ、後続のドライバーが繰り上がることになります。
こうなると日曜日は完走を目指してステディドライビングになるのか、それとも日曜日ポイントを狙って攻めた走りをするのか?攻めるとしたら同時にリスクを背負うことになるので各チーム各ドライバーがどのような作戦を選んでくるのか。
新システムになって初めて迎える日曜日となりますので、いつにも増して注目度は非常に高いものになります。楽しみにしていきましょう。

WRC2

WRC2の現総合順位はこちら。

グリヤジン🇧🇬(AEC/シトロエン)がクラス総合トップをキープ。しかし僅か0.2秒差でロペス🇪🇸(シュコダ)が2位につけ、さらにロッセル🇫🇷(AEC/シトロエン)もトップから6.9秒差で3番手と続きます。ロッセルはSS10時点で16.4秒差まで離れてしまいましたが、少しずつ詰めていきSS14ではステージ最速を叩き出しました。残るは日曜日の3ステージ、恐らくはこの3代による優勝争いになると思われます。この差であれば最後までプッシュする必要があると思いますので、ワンミスが生まれる可能性も否定できません。最後まで注目していきましょう。

GRヤリスラリー2勢はパヤリ🇫🇮がWRC2トップから3分15秒遅れ、Day2から少し差を広げられてしまいました。パヤリは今回はWRC2クラス参戦登録ではないのでクラス順位からは除外。ルフェーブル🇫🇷がトップから4分52秒差のクラス5位、ソラン🇪🇸が7分19秒差の6位、ブフィエ🇫🇷は1時間4分47秒差の19位となってます。

全体レビュー

Day3もやはり朝から路面の凍結があり、攻めどころと守りどころが非常に難しい午前となりました。またSS10/13のステージはちょうど半分くらいのところでトンネルがあるのですが、このトンネルの前後でコンディションが全く違うものだったようで、コメントを聞いているとどのドライバーも苦しんでいる様子でした。

そんな中で先にも挙げましたがWRCもWRC2も優勝争いは大接戦。誰かが独走というわけでなく、争いが続いたままDay4に突入するのはかなり久々なような気がします。彼らの力強い走りに期待しましょう!

さて、今回の開幕戦モンテカルロも残すは最終日Day4、ステージは僅か3つです。
先にも述べた通りWRCクラスは今年からポイントシステムが一新され、この日曜日だけのポイント配分があり、これがどのように最終日の走りに影響するかは注目が集まるところ。
Day2のクラッシュで後退してしまった勝田にとっては順位を巻き返せなくてもポイントを獲得する絶好のチャンス、しかしこの日曜日にリタイアしてしまっては逆に全てのポイントを失います。
様々な視点で注目が集まる最終日、目が離せません!

最後にDay3のWRCワールドを貼り付けておきます(^ ^)


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