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【WRC Rd.2 ラリースウェーデン🇸🇪Day4ハイライト】

4日間に及ぶ波乱のラリーもついに閉幕。
全18ステージを終え総合優勝を飾ったのは7年振りの優勝、エサペカ・ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)!勝田が優勝争いから離脱した後は後方とのマージンが大きかったこともあり優勝を確実にすべく堅実にステディドライビング。非常に嬉しい嬉しい優勝となりました。
2位はDay2の360°スピンから見事巻き返してきたエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)。チャンピオン争いに向けて非常に貴重なポイントを重ねました。
そして3位はプレミアクラス初表彰台となったアドリアン・フルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)が入りました!上位陣が悉く後退したとはいえ、戦闘力の劣るMスポーツフォードで表彰台に登ったのはお見事。素晴らしいラリーを披露してくれました。

Day4は僅か3ステージですが、新しくなったポイントシステムによりDay3までにデイリタイアや後退を喫した上位陣もポイントを獲得するチャンス。いつもよりも攻めのDay4になりました。
勝田貴元🇯🇵(TGR)はSS16で3番手タイムをマークし好調を示してましたが、SS17でフィニッシュ直前に雪で隠れたバンプに激しくヒットし、フィニッシュはしたもののタイムを大きく失ってしまいました。
エヴァンスも最終的には2位に入りはしたものの、最終SS18パワーステージではギャラリーの前で大きくテールをスライドさせ雪壁を激しくヒット。逆にヒットさせたことで姿勢を立て直すことが出来ましたが、アグレッシブに攻めている姿勢を見せてくれました。
エヴァンスはこのスーパーサンデーで最速をマークし7ptを獲得。パワーステージも2番手で4ptを獲得しチャンピオンシップに向けて可能な限りのポイントをかき集めることに成功しました。

さて、土曜日までの暫定ポイントとスーパーサンデーポイント、そしてパワーステージポイントを足したこのレースでの獲得ポイントはこちら。

お分かり頂けますでしょうか?優勝したのはラッピですが、総獲得ポイントではなんと2位のエヴァンスが上回っています。
この背景には、ラッピがフル参戦ではなくシェアシートによるパートタイム参戦で年間チャンピオンをそもそも狙っていないことも影響していると思われます。ラッピにとっては、獲得ポイントよりも7年振りの総合優勝が欲しいわけで、それは日曜日を全く攻めてないことからも明らかでした。
優勝したからといって必ずしも最多ポイントを獲得できるわけではない。このシステムの違和感に慣れるにはもうしばらく時間がかかりそうですね。

このスウェーデンを終えてのランキングはこちら。

開幕戦で勝利を収めたヌービル🇧🇪(ヒョンデ)のリードは変わらず。しかし今回24ptを稼いだエヴァンスが3pt差で迫って来ました。今シーズンはこの2人の争いになるようにも思えますが、まだ13戦中の2戦目。タナック🇪🇪(ヒョンデ)も上げてくるでしょうし、チャンピオン争いの行方が楽しみですね!

一方でWRC2の方は、圧倒的速さを示したオリバー・ソルベルグ🍩(Toksport/シュコダ)が今季初優勝!SS1以来一度もラリーリーダーを許さない、完璧な走りを披露しました。タイトル獲得に向けて上々の滑り出し。
そして2位にはサミ・パヤリ🇫🇮(GRヤリス)、3位にはゲオルグ・リンナマエ🇪🇪(GRヤリス)が入り、GRヤリスラリー2にとって初の表彰台獲得となりました。
デビュー2戦目、成熟度も理解度もまだまだ本来のパフォーマンスには追いついてないと思いますが早い段階で表彰台に登れたのは非常に良い結果。ここからさらに戦闘力を増していって欲しいですね。

さて、怒涛のスウェーデンを終え、次戦は3月末のサファリラリーケニア🇰🇪。荒れ狂うアフリカの大地でキリンの股をくぐるのは一体誰なのか?笑
次こそは手に汗握る優勝争いを見せてほしいところ、期待しましょう!


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