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【全日本モトクロス🇯🇵Rd.7 HSR九州大会】

シーズンも終盤戦に差し掛かってきた全日本モトクロス。Rd.7は熊本のHSR九州が舞台。今回はIA1クラスとIA2クラスのみ開催のワンデーイベント、注目はIA1ジェイ・ウィルソン🇦🇺(YAMAHA)のタイトル獲得、最後に行われるヒート「IA OPEN」、そしてアメリカ・AMAモトクロスで活躍する下田丈の来場イベント。非常に盛りだくさんで休む暇もない1日となりました。
しかも、当日の天候はなんと雨。風もあり、時折突風も吹いて非常に難しいコンディション。ジャンプの多いHSRでこれがどうレースに影響を及ぼすのか?気温も低く観る側も忍耐が試されます(^_^;)

IA1

ヒート1

レースを制したのは、誰がこの人を止めるのか?ジェイ・ウィルソン!
ジャケットを脱ぐのを忘れてスタートギリギリ10秒前に気づいて投げ捨てるドッキリシーンもありましたが、見事ホールショットを決め後続に10秒近くのギャップを築く圧勝。

2位に入ったのは大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)!ウィルソンに遅れはとったもののスタートは非常に素晴らしく、ただ中盤の着地で左足首を痛めた模様。痛みと闘いながら、最後は3位とのギャップを広げてのフィニッシュは流石でした。(治療のため表彰式は欠席)

3位は能塚智寛(Team Kawasaki R&D)!中盤で小方をパスし4位から浮上したものの、飛び散る泥の影響で序盤にゴーグルを外した結果視界が不十分となり満足に走れなかったと表彰台でコメント。それでも3位に入るのでヒート2が楽しみなところ。

ヒート2

ヒート2は正面イン側から動画を撮っていたのですが、スタート直前に突然の突風。持っていた傘が裏返しになってしまうほど。この荒れ狂うコンディションでどのような走りが見れるのか楽しみでした。

トップチェッカーを受けたのはまたもこの人、ジェイ・ウィルソン!スタートでは小方、大城に先行を許すも2周目にはトップへ浮上。最終的に後方に10秒ものギャップをつけての圧勝でした。
ウィルソンは今季無敗の17連勝、これにより2023年IA1クラスのチャンピオンに輝きました!

2位は今季初の表彰台、怪我からの復帰レースとなった小方誠(TEAM HAMMER / HONDA)!
スタートで見事ホールショットを決め、2周目にウィルソンに抜かれるも安定の走りで2番手チェッカーを受けました。
後のコメントでもマディは得意と語っていたので、自信を持って走れた様子でしたね。

3位はヒート1に続いて表彰台登壇の能塚智寛。序盤は4番手走行も、3番手内田(Yogibo MOUNTAIN RIDERS / KAWASAKI)とのギャップを徐々に詰めていき中盤で3位に浮上。そこからは安定の走りで後方との差を広げ見事連続表彰台となりました。

IA2

IA2も本当はしっかり書きたいのですが、長くなるのでトップ3の記載だけにします。ご了承ください(~_~;)

ヒート1

1 : 中島漱也(bLUcRUレーシングチーム鷹 / YAMAHA)
2 : 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)
3 : 池田凌(Yogibo MOUNTAIN RIDERS / KAWASAKI)

ヒート2

1 : 池田凌(Yogibo MOUNTAIN RIDERS / KAWASAKI)
2 : 中島漱也(bLUcRUレーシングチーム鷹 / YAMAHA)
3 : 田中淳也(YSP浜松 BOSS RACING / YAMAHA)

IA OPEN

今回のラウンドのメインイベント、IA OPEN。450ccと250ccのマシンが混走で走るのは10年以上ぶりだとか。IA1勢がブッチ切るのか、それともIA2勢のジャイアントキリングが起きるのか?
また天候にも恵まれ風はあるものの雨は上がり、この日最高のコンディション。
出走するのはIA1とIA2それぞれヒート1, 2の総合順位トップ15、総勢30台でのレース。フルグリッド並ぶのは壮観です。

そんなIA OPEN、レースを制したのはやはりこの男、ジェイ・ウィルソン!これでシーズン連勝を18に伸ばしました。
ホールショットは逃すも1周目のうちにトップへ浮上。後方から能塚も追い上げてきますが6秒のギャップを保ち見事トップチェッカーを受けました。

2位に入ったのはこの日全ヒート表彰台登壇となった能塚智寛!序盤で一瞬エンストに見舞われ後退するもハイペースで追い上げ、大倉(Honda Dream Racing Bells)が転倒したことで2位へ。ヒート1, 2ではウィルソンに対し20秒以上離されていたがこのIA OPENでは6秒差でのフィニッシュ。エンストが悔やまれるものの見事な追い上げでした。

3位はこちらも連続表彰台、小方誠!スタートではヒート2に引き続きホールショットを奪うもその後ウィルソン、そしてミスをした隙に大倉、能塚が先行。能塚と同じく、大倉が転倒している間に3位へ浮上。その後は安定の走りで後方に10秒のギャップを築き連続表彰台を飾りました。

レース中は雨もなく観る側も嬉しいコンディションだったのですが表彰式では一転、まさかの強風豪雨(^_^;)

いやはや、レースの間だけ止んでくれて本当に良かった。
神様が最後だけは止めてくれたのかもしれないですね。

表彰台はやはりIA1上位勢が並んだものの、IA2勢では5位に浅井(bLUcRUフライングドルフィンサイセイ)、6位に中島(bLUcRUレーシングチーム鷹)、9位アロンソ🇪🇸(Auto Brothers)、10位鈴村(TEAM HAMMER)と250ccマシンがトップ10中4台食い込んできたのは見事でしたね。
彼らのここからの活躍が更に楽しみになってきました。

下田丈イベント

そして今回のHSRではAMAで活躍するあの下田丈が来場。
IA1ヒート1ではYouTube配信のゲスト解説に入り、その後昼休みにはサイン会、両クラスのヒート2が終わってからはトークショーとグッズ抽選会など様々精力的に活動されてました。

僕自身もサイン会に参加。写真も一緒に撮って頂き、これから更に世界で活躍していくライダーと交流できてご満悦です笑

トークショーの模様はYouTubeでも配信されていたので観られた方も多いと思いますが、今回のイベントでは来季に関する情報はまだノーコメントということで公表頂けず。
ただ来季のAMAシーズン終了後、全日本の終盤戦にはどこかで走ると公言されてたので、それは楽しみにしたいですね!

初モトクロス観戦感想

今まで様々な自分の周りのモータースポーツ仲間に「モトクロス面白いよ!」「今度のレース観に行ったらいいよ!」と言ってはきましたが、実は僕自身が一度も現地で観たことはなく、今回が初観戦でした。
(一度だけ、レースが行われてない時に知人にSUGOのモトクロスサーキットに連れて行って頂いたことはありましたが…)
パドックエリアは非常にオープンで、マシンの整備作業を間近で見れたりライダーたちと直接話したりすることが出来るのは本当に素晴らしい環境だと感じました。

あとはとにかくやっぱり現地で聞くエンジン音!
画面越しに聞く音とは違って耳を通じて心に響いてきます。
展開は画面で観る方がよく分かりますが、やっぱり生で聴くサウンドはたまらないですね!

また今回驚いたのは、なんとMotoGPのMoto3クラスに参戦する古里太陽🇯🇵(HONDA Team Asia)がインドネシアGPへ出発する前のタイミングで来場してるのを発見!声をかけたら気さくに写真に応じてくれました。僕と同じ九州(彼は鹿児島)出身で共通の知人もいることもあって以前から気にかけているライダーではありましたが、まさかここで会えるとは…
ひと回り以上、僕の方が年上のはずなのですが思った以上に緊張して何を話したかあんまり覚えてません(^◇^;)
ここ数戦は入賞も続いて調子を上げているだけに、更なる活躍に期待したいですね。

次戦

さて、次戦は10月28-29日に埼玉県のオフロードヴィレッジで行われるRd.8埼玉トヨペットCUP。
次戦は今回行われなかったIB OPENクラスやレディースクラスも予定。
IA1クラスはチャンピオンが決まりましたが、IA2はトップのアロンソと2位の横澤が18ptと接近。IBは住友がチャンピオンを決める可能性がありますが、レディースは本田と川井が2pt差と大接戦。
どのクラスも目が離せません!
お近くの方は是非、訪れてみてください(^^)


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